知らないでいた方が幸せなこともある 知らないでいて不幸せなことだってある
他人の死は そんなものだと思う
その死を知らないでいた間は 平穏に日々は過ぎていったけれど その死を知った今は こころがざわついて 治まらない
いつだって 毎日 どこかで 他人の死は訪れていて 知るのも知らないのもあたしの情報能力次第で
ただ ただ やるせなくなる 悲しくて涙があふれてくる
ひとの死は
死は
いつだって どこだって 誰だって
静かに苦しさを生み 静かに悲しみを増す
いつかは誰の元にも平等に訪れる
それが少しでも他人に優しくあれば良いと
願い 祈り
夜が青く過ぎてゆく
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