明かりも持たないまま 暗闇の中を歩く
何処へ続いているのかさえ分からない道を あたしは機械のようにただ、歩く
道などないのかもしれない 行き着く先は崖の下かもしれない
それでも何故か歩くのをやめない なにかを求めている 泣きながら、なにかを
暗闇の中で 明かりも持たずに 独りきりで 声を殺して泣きながら
欲しいものはひとつだった だけど欲しいと言えなかった あたしになにが出来る?
力もないまま 弱いまま 自分さえ守れないのに
欲しかった 欲しがって欲しかった 欲張りだった
強く願えば思いは叶う、なんて 誰が決めた? 強く願えば願うほど 執着は醜く重さを増すばかり
暗闇の中で手にしたものは 自分勝手な欲望の塊だった
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