HIDEの日記
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2003年12月18日(木) N響

今日は冬季講習をサボって、六本木のサントリーホールまで、NHK交響楽団定期公演を聞きに。「N響」ってやつ。一昨日急にJICAインターン時代の友達から、「チケットもらったんだけど、ヒマ?」って聞かれて、迷わず、「行く行く!」って。

会場にいってびっくり、なんとS席。チケットには8150円と印字してあった。え、こんないい席!でも周りを見回すと、なななんとハイソっぽいヒトがいっぱい。着物姿のヒトまで。そんな中、今日のヒデの出で立ちはというと、上下ジーンズ、黒のタートルネック、オレンジのスニーカー、黒のコート、そして、メキシコのプロサッカーチームCHIVASのマフラーというカジュアル、という服装。ま、いっか、音楽は楽な服装で楽しもう。逆に着慣れてない服装なんかで行ったら、緊張して音楽が耳に入らない。ビーチサンダルにハーフパンツとかじゃないから、OK!?。

こういうコンサートホールは初めてだったから、ステージの後ろにも席があることにびっくり。普通オーケストラと向かい合って、指揮者の背中を見ながら、聞くと思いきや、指揮者と向かい合った側にも。でも公演を聞いてるうちに納得。あそこは、指揮者の表情とかがよく分かる席なんだろうなぁ。ツウ好みの席?でも機会があったらあっち側でも見て(聞いて?)みたいなぁ。

演奏を聞きながら、平和を実感。というのも、メキシコ留学してた頃に日本から買って行って帚木蓬生さんの小説「ヒトラーの防具」を思い出したから。主人公は、ドイツ人と日本人とのハーフの陸軍将校。彼が、ドイツ駐在武官としてドイツに赴任する。そこで主人公は、ユダヤ人問題(主人公の妻となる)や、精神病患者の扱い(小説の筆者は精神科医)などのエピソードを体験する。そんな一つにオーケストラ(主人公のドイツの下宿の大屋が演奏家)のことが出ていて、「コンサートではヒトラーの好きな題目だけしか演奏されず、聴衆は軍服姿ばかり」的なことが書かれていた気がする。そして最後に、主人公が剣道をやっていたという関係でヒトラーのボディガードになるというストーリーだった。

その本は、メキシコから帰国する際に、プロのサッカー選手を目指して、日本からサッカー留学していたヒトにあげてしまったから、読みたいけど、もう1回買わねば。。。さらにこの本は、ヨルダンにいた時に、ジャパンプレスの方々と飲んだ時に、今はNTVの夜のニュース「今日の出来事」のキャスターをつとめている山本美香氏とその小説の話で盛り上がってさらにびっくり。

で、話は脱線しちゃったけど、やっぱ、音楽という娯楽に一般市民が親しめる「余裕」が平和なんじゃないかなぁ、って思う。昔、鴨川のシーワールドでシャチのショーを見ながら同じように思ったけど。よく戦争の悲しさを訴えるために、戦争中に上野動物園のゾウが殺された話とか使われるし。似たようなもんかな。


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