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まだ。 - 2005年07月25日(月) 少し前の話になってしまうのですが。 HISA氏のラジオを聴きながら、 彼の口から父親の話が出た瞬間に動揺してしまった自分に苦笑した。 喪った人のことを口にするのは、狛にとっては一つの試練のように想えて。 もしかしたら彼は何も想わなかったのかもしれないけれど、 それでも、ほんの僅かにトーンの変わった声色に胸が痛んだのもまた事実。 少なくとも、未だに自分にとってはタブーに近い事柄の一つなので、 ぎゅうぎゅうと締め付けられる気持ちが痛かった。 大切な人を喪った苦痛は、 時間がどれだけ経っても完全に消えるものではないと想う。 それでも、自分なりの生活を生きてゆけるようになるのは、 血を吐くような痛みが少しずつ緩和され、 自分なりに前が向けるようになるからだと想う。 だから、痛みが消えるのが良いのではなくて。 その痛みと、巧く付き合ってゆく術を見つけることが良いのではないか、 と、個人的には想っている。 彼が大切な人を喪ったときのことは、一度だけ聴いたことがあった。 その状況がとてもリアルで、 あまりの痛みに胸を抉られるような感覚があった。 そんな酷く痛々しい記憶を想うと、 彼の想い出の中にその人の面影が見え隠れする事実には目頭が熱くなる。 喪った人の記憶と巧く付き合えるようになるには、 乗り越えられるには、 何気ない会話の中で口に出せるようになるには、 狛にはまだまだ時間がかかりそうな気がします。 それでも、 ただ痛みだけではなくなってきた事実が、 嬉しいような、切ないような、どこかもどかしい気持ちでいっぱいですが。 ...
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