九月に入ってからの残暑の蒸し暑さはなかなかに 厳しく秋の気配がなかなかこない。 そのせいか毎年夜になると盛大に鳴く虫の音が今年 はなんかショボイみたいに思う・・・。 わたしも今日はこの残暑にあてられたのが目まいが して、なかなかおさまらず、レッスンの生徒さんに 「世の中くるくる回って見えてあかんのや」云うて お休みしてしもうた。今は大分ようなってきて何か 食べんとあかん思うたらふっ、とむかしおかぁちゃん がいつも作ってくてたはったお弁当の のり巻きの おにぎりとそれにいつも入っていた ’にぬき’ (ゆで卵のこと)が食べとうなった。 お弁当というのは日本だけの習慣やそうで、始めは 狩りの時なんかに持っていかはったことが最初やった そうやが、「弁当」と名をつけて作ったのは織田信長 やそうや、江戸時代になって花見弁当、芝居弁当等が 出来て、明治時代に駅弁ができたそうで、始めに駅弁 を作って売らはった所は栃木県やそうな、わたしは 母がお店もしていて忙しかったので家でもよくお弁当 をしておいてくれはったので食べた。塗りの可愛い 三段重ねのお弁当やった。今から思うと忙しいのに よう色々と作ってくれとかはったと母のお弁当のこと を思い出す、よく最後の晩餐やと云われたらあなたは どんなものを食べたいと思いますか?というのがある けれど、わたしやったら’おかぁちゃんに作ってもろた’ 梅干し入りのり巻きおにぎり、と、にぬき玉子、と 云うと思う。
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