ハント、ハント、ハント!

NEWヒーローは何処からやってくるか分からない
 K-1ワールドグランプリ2001決勝を制したマークハントの事だ

 失礼だが正直今回の大会でマークハントは完全にノーマーク。大方の予想ではジェロム・レ・バンナとアーネスト・ホーストが優勝候補として上がっていた。

 マークハントは敗者復活戦の福岡大会でBブロック優勝を果たして決勝進出してきた。つまり彼は“敗者”だったのだ。福岡大会でも初戦のレイセフォー戦で実は負けている。壮絶な打ち合いの末判定で負けてしまったのだが、勝者レイセフォーは頬の骨を骨折、二回戦に出場することが出来なかったのだ。判定で負けながらも相手を“破壊”して自分はすっきりと無傷の顔で二回戦に駒を進めた。

 正直驚愕の結果だった。決勝の東京ドーム大会で嵐を巻き起こすような気はした。が、一回戦の相手はバンナである。バトルサイボーグと称されるそのパンチを受けて立っていられるとは思わなかった、受けの強いマークハントであっても。

 昨日の試合をビデオで見て本当にビックリした。マークハントはバンナをロープ際の連打で見事にKOして準々決勝を突破。準決勝のステファンレコ、決勝のフランシスコフィリォを判定で破って見事グランプリを制してしまったのだ。準決勝、決勝は判定決着だったが、マークハントの強さは準々決勝のバンナのKOで十二分に証明されていた。まさにNEWヒーロー誕生の瞬間であった。

 次の大会からは勿論ノーマークなんてありえない。みんながハントを狙って来るそういう立場になって改めてハントの真価は問われてくる。来年からのハントの快進撃、また他の選手の巻き返しに是非期待したい。
2001年12月09日(日)

大魔王の脳溶け日記 / 大魔王

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