まんまるい月の輝き

早朝仕事の為に家を出ると辺りはまだ真っ暗だった
 だが街灯の灯らない場所で確かに僕の影が僕を先導する

 後ろを振り向くとそこには素晴らしく美しい
 まんまるの満月が輝いていた

 まんまるの満月はガレージまでの道案内をして
 仕事に向かう僕の背中を見送ってくれる

 それはまるで「太陽には勝てないけれど
         まんまるの僕になら明かりが作れる!」

  と誇らしげに自慢して笑っているようだった

 月は太陽に対して影の存在
 でも影だからこそ美しく輝ける瞬間もある

 だから誰でも輝ける瞬間を
 だから誰でも見つける為に生きる

 僕も

 多分
2002年01月29日(火)

大魔王の脳溶け日記 / 大魔王

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