Diary
沙希



 キミのココロの氷が溶けることを願うけど、キミはそれをとても大事に扱うんだね。

気まぐれに鳴る君からの電話。
笑顔も涙もなくただその事実だけが残る。

思い出はもう思い出でしかなく
あたしは『今』を生きてる。

『過去』なんてコトバで片付けられるほど
あなたへの想いはもう風化してしまったみたい。

泣き喚いたこととかお腹痛くなるぐらい笑ったこととか
忘れたくないけど忘れた方がいいって
そう言い聞かせたことは無駄じゃなかったみたい。

冷静な気持ちで君と話すことができる今
新しい華が咲いたよ。この心には。

『大切』なんてコトバはきっと使いふるされて
ボロボロになっていっちゃったから
あたしはまた新しい気持ちを探さなければならない。

今は『綺麗』へと変わった『ドロドロ』は
新しい華を咲かせる為の土。

あたしはもう後ろを見ない。
遠く遠くへ行った君へ。
ただありがとうって笑ってそう言えるよ。
ありがとう。

+++++++++++++++++++++++++++++++++++

所詮自分がどんなものかなんて
わかりたくもないけどわかった。

昨夜の貴方の反応とか
その冷たいセリフとかで。

必死なんて言葉を使うことが
しょうがないなんて言葉を使うことが
どれ程の罪になるか
そんなこと初めから百も承知だ。

時計の針はわたしを残して進めばいい。

泥沼から抜け出せないわたしを残して。

君は差別的な視線を残して去ればいい。
もっとこの心に傷を残してくれればいい。

その心を掻き毟ったのがわたしだって
貴方は言うけど
そんな痛そうな目でわたしを見る貴方が悪いんだって
そう言ってやりたい。

綺麗過ぎる言葉ばかり吐き出す君は
わたしの汚れさえも落とそうとする。

そんなこと望んじゃいないのにね。

2002年02月23日(土)
初日 最新 目次 MAIL


My追加