Diary
沙希



 書くこと。



あたしには何もないんじゃないか。



そんなことを考えてしまう。

こんなこと考えるのは思春期だからか。

そんな言葉ですまされれば簡単。



文章を書くことが好き。

初めはただの存在証明みたいなもんだった。

自分の考えや悩み、不満や理想を吐き出せればそれで満足。

書くこととはそういうことだった。



今はなんか違う。

同じ年代の子が書いてるものとかネット上にいっぱいある。

そういうのを読んで触発される。

センスとか、言葉の使い方とか表現の仕方とか

すっごいイイ人の文章をみるとなんか焦る。

あたしはこれでいいのかって。



才能なんてないのか、あたしには。

あるなんて思ってるほうが間違ってる。

あたしはなんの努力もしていない。

『生まれ持った才能』ってきっとあると思う。

なければ努力と勉強するしかない。

それもなんか違う。



いろんなことがあったんだ。

それを伝えたい。

だけどタクサンのしがらみがあって

真っ直ぐには吐き出せなくなってきている。

それも問題。



あたしは何なんだ。

あたしは何がしたいんだ。



普通って言葉は嫌いだけど

このままただ普通に生きて

学校卒業して、会社とかに就職しちゃって

腰掛けOLして、適当な恋愛して結婚して子供生んで

そうやって流れて終わっちゃう人生には

あたしはなんの魅力も感じられない。



なんかやってたい。

それが何かはよくわかんないんだけど。



ただ生活する為だけに生きたくなんてない。

いつも何かを持ってたい。




あたしは書きたい。

言葉を綴りたい。



今はそれでいいのかな。

それだけでいいのかな。

その思いだけあればいいのかな。

2002年08月10日(土)
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