Diary
沙希



 あの恋の切れ端。


あの恋の切れ端を

右手に握ったままで

あたしはどこへ

行こうとしているのだろう。


冷たい風が頬に刺さって

涙が伝わる感覚を麻痺させる。


鮮明に焼きつけられた幸福を無視して

あたしはどこへ

行こうとしているのだろう。


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泣いている意味もわからずに泣いた夜。

ただキミからの着信履歴を眺める。




2004年03月03日(水)
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