Diary
沙希



 あっさりとさよなら。

喧嘩とか、文句とか、涙とか
そんなもんなんもなく、あっさりとさよなら。

来年には結婚しよっか、なんてついこの間まで
話していたけれども。

あまりにも心がクールダウンしていたので
「別れたほうがいいのかな・・・?」
って言葉に対して、
「わかった。」
と、落ち着いた心で返せてしまった。

「あたしも、そう思ってた。
 でも、今キミがそう言うなら、
 話は早い。」

なーんて、あっけなく、あっさりと決定してしまう事柄。

もう、頑張るとか、
なんだかんだとうわべだけの言葉で、
この関係をつなぎとめることに疲れた。

本当に、それに対して涙も流れなかったし、
次の日だって、別に普通で。

でも、ほんの少しだけ泣いたのは、
情けないけど、自分可愛さでしかない。

なんであたしこーなるんだろう。

友達から送られてきた結婚式の招待状が
視界に入って、涙が流れた。

半年前に語った幸福な未来が、
もう壊れた。



2009年08月01日(土)
初日 最新 目次 MAIL


My追加