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2002年03月15日(金)
3ぷん妄想

私は電車に乗っている 

体は疲れており他人との距離感や緊張感を保つ事は難しい

ふと 気づくと自分の世界に没頭している

車内は一列に対面してシートが並び 席はほぼ詰まっている 

私は 前の人間の顔や体や持ち物 広告 外の風景 あらゆるものを観察する

人の動き 表情 形 すべてが異なる空気や匂いを噴出し続けている 

その中で 面白い空気や匂いを嗅ぎつけると 

それから私の中で何かストーリーになって映し出される 

それらは なんの危害も加えないし 実際なんの発展性もないのだが ストーリーはどんどん展開され 発展してゆく

私は その中で存在し ありもしない出来事に翻弄される 

不安だ とてつもなく不安だ 胸が締め付けられて苦しい

事実 車内では 何も変わらない風景が続いている 

私の中だけで その場は さまざまな色に変わっていくのだ 

心の中ではかなりの起伏があったにも関わらず 

私は3分もしないうちに忘れるのだ 

それが あたりまえのことのように