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■ 初恋
吸いなれたタバコが
不味いと思った
夜
結構
味気ない煙に
軽い 塩味
小説家はソレを
「涙」と呼び
詩人はソレを 「初恋」とよび
モノも書けず
歌も歌えないキミは
ソレをただ「悲しいことね」と語り尽くす
ボクは軽い衝動と
重苦しい後悔を抱えながら
舞い落ちる雪に
あるはずのない キミの面影を探し
塩の染みたフィルターを捨て
窓を閉めて
静寂を飲みながら
ほの暗い床の中に
居る筈のないキミの面影を探し
キミが出て行ったの夢の中で
独り蹲る
幸せかな
幸せかな
かなわぬ恋の思い出があるボクは 幸せかな
幸せかな
2002年02月08日(金)
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