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■ 前後作「月� �
<前。「顔のないあいつ」 >
遠くで笑ってるあいつ
昨日のような今日の幻に踊るあいつ
足りないものを徐々に満たし
また
足りているものを徐々に失っていく
あいつ
あいつは今も空の上
アイツは今も上の空
綺麗な夜なのに
何故だか曇って見えるあいつの顔
流した一滴の涙が 星となって あいつに表情を与える
あいつ あいつ あいつ
どうして今夜のアイツには 顔がないのだろう?
<後。「顔のない者達」 >
月は遠く 月光の雫に潤む瞳を 気恥ずかしそうに群雲に隠し
表情なさげに
中空を漂う
まるで私のように
そう
「現実」の空を抱きしめられず
「非現実」に身を置くことを美徳とし
「現実」の空を見上げられない
そんな
私のようだね。
2002年05月07日(火)
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