京のいけず日記
もくじ|前の日|次の日
描きかけ…。栗さん版、歳三さんになる予定 水曜日は受講生さんの就職活動で講習がお休み。 平日の休みは久々で、この日の為に昨年からお楽しみを用意していた。 (このお話は後日に…)
そんなこんなで昨日ウカレながら帰宅すると姉から電話が入った。
実家の母に何かあったのかと、すぐさま不安がよぎる。
「…え?」
母の幼なじみが、今朝、亡くなったという。
元気な頃は、毎年、一緒に菊人形を見にいったり、旅行へ行ったりもしていた。一つ年下だが、がっしりとした体で、明るく快活、よもや、母より先には逝くまいと思っていた。
14年前、長女が生まれた時も、なりたての半人前の母親と、おおよそ親らしいことはせずに、がむしゃらに働いてきた母の代わりに、毎日のように顔を出しては、産湯に入れたり世話をやいてくれた人だ。 (優しくて、しっかり者の姉に、育ててもらったような私)
母もショックだろう。 いや、そういうことさえ今は認識できるだろうか。 そう思った矢先、姉が言った。
今朝な。 訃報が入る前に、何やら大きな声でブツブツ言いださはって。 子どもの頃を思い出しているのか、いろんな人の名前を呼んではるんやけど、おばちゃんの名前も呼んだんやって。
きっと、逝かはる前に心配で見にきてくれはったんやなあ。
祖父母や、義父、身近な人々。 20代の若さで亡くなった私の友だち。 子どもにいつも笑いかけてくれてた近所のおばあさん。 病気や、突然訪れた死、老衰の末の大往生…。
骨壺の中でカタカタいったあまりにも軽い生。 目に浮かぶ人が今はもういない。 昨日という時間はもう戻らない。 人は確実に死ぬ。
精一杯生きたい。自分のために。人のために。 そして、亡くなったみんなのように、最期まで立派に死んでいきたい。
突然、どんなことが起こるか分からないけれど
死ぬとはどういうことか。 いつか子ども達に伝えたい。私もその姿で。
親不孝するなよ。
Sako
|