京のいけず日記
もくじ|前の日|次の日
2004年04月07日(水) |
通話前 ・通話後のあなた |
夕方は、主婦にとって一番忙しい時間。 仕事から家に帰ると、待っていたように、立て続けに電話が入った。
 うふっ♪ もしも、あの時代に電話があったなら
「左之!ぐだぐだ言わねぇで仕事しろッ」 とか。
「勝さんよ。そいつはちょっと話が違うぜ」 とか。
ううん。
「あのさ。俺とうなぎ喰いにいかねえ?」 なんてボソボソと。
やっぱし、テレリと言ってるのかな?
ヨッ!文久の色男・マメ男♪
一本目は6月から職練講習でお世話になる派遣会社からでした。 「近々、打ち合わせをしますので。大阪で」 ヤレヤレ。また似合わないスーツを着ないと…。
二本目はダンナのお義母さんからでした。 「屋根の修理がやっと終わったんえ」
延々と続く長話。どこで切ろうかと考えてる。 「あんたとこのお母さんはどうえ。元気にしたはるか?」 もっと優しくしてあげなきゃ、と思うのに。ついイライラ。
三本目は歓迎したくない某教育関係のセールス電話。 「小学校のお子さんがいらっしゃいますよね?」 なんでアンタが知ってんのよ。
「そういうお話でしたらいりません」 「まだ何も話していませんよ、お母さん。ちゃんと聞いて下さい」 あーいや、こーいう。そーいや、ジョーユウってのもありましたっけ。
だいたい。私しゃ、アンタのお母さんやないぞ。 なんやねん。こいつ。空気の読めない、お喋り男は嫌いだ。
相手も仕事だ…と思うと、せめて気持ち良く断ろうと思うのだけど。 しだいにムカムカ。なんでこんなにシツコイんだろう。
最後に子供会の役員さんから。 「名簿に訂正があるんやけど直してくれる?」 ハイハイ。お安い御用で…。FDもついでに付けましょう。 役…とちゃうんやけど。ま、いいや。お役に立つんなら。
もともとヘタすると、24時間誰と口をきかなくても平気な私。 そんな私が、ここ数年、客商売(インスト)をしてる。 サービス業。当然、相手の機嫌を取ることも。
かなり無理してんのかな、と思いきや、結構、好きで喋ってたりする。 (人によりけりやけど)
無愛想なんか人懐こいのかよう分からん。性格も変わるのかな。
例のセールス電話を聞いていた子どもが 「お母さん。だんだん声がとがってるで。言うてることは優しいけど」 「何も話さんとガチャンと切りな。聞いてるとイライラするわ」 と、二人の子どもに叱られる。観察眼も中々するどい。
お義母さんとの長電話のあと、長女がひとこと。 「切ったあとで、ため息つくん、やめや」…はい…。
声はにこやかだけど、仏頂面。 さてさて、電話の向うは、今、どんな顔?
Sako
|