京のいけず日記

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2004年04月10日(土) 一週遅れです!(新選組!13回目の妄感)

寝顔2 箱舘
箱舘での歳三さんの寝顔昨年だったか「黒龍の柩」という、
北方謙三の作品を読んだ。
生き方を模索する土方さん像。

ハードボイルドすぎて苦手だけど
どちらかというと
「草莽枯れゆく」に出てくる、
土方の旦那の方が好きかな。

生きていたという創作は多いが、
土方歳三の遺体はいずこに?
やはり五稜郭説が有力かな?

勝ちゃんの隣りで眠りたかったね
歳三さん。



--- ● 新選組!第13回目の妄想的感想 「芹沢鴨 爆発」● ---

あちゃ。とうとう一週間かぶっちゃった!
「京へ到着」で、また感想が変わるのだけど。ま、いいや。

賞賛だけではウソクサイ。批判だけではつまらない。
思ったことを正直に書きますね。

相変わらず、45分が短く感じる。面白い、が、軽い。

変な例えやけど。
喫茶店で週刊誌の漫画を読んでいるような感じ。
その後、書店へ直行して、単行本を買い込むような気になれない。
来週また見られるし、それでいいかぁ、そんなノリ。
16ページに上手に構成された漫画を、毎週、読み捨ててる感じ。
世代の差かな。それだけで片付けるのは淋しいな。

今週の香取勇さん。
情けないなぁーと思わせつつ、最後で、さすが、あんたが大将!
「俺たちの頭は俺らが思っている以上にたいしたお方かもしれない」
の狙いだったんだと思うんですが。

残念ながら、はじめのシーンで威厳のなさが立ちすぎて、
胸に迫るべき歳さんのセリフも私の中では滑ってしまいました。
不感症なのか。…困ったな。

もっと、肝が座って、剛勇なところを見せてくれ、近藤さん〜っ。

お次は、水を得たかえ、山本歳三さん。
さすが実務向きで、要領良く、まめで、こんな感じだったかも。
たたき上げの、泥をもかぶる銀行の次長さん、みたいな。

だけど、歳さん、あんまり近藤さんの前でえばっちゃ、嫌っ。
「(あんたを)男にする」言葉に出すと軽くなるよ。

勝気で美人な女房殿に「…勝手に賭け(惚れ)られてもな」って、
香取勇さんの困った声が聞こえてきそう…。

実際の歳三さんはどんな人か、いまだはっきりしないけど、
個人的には激しさを胸に秘め、ナンバー2に徹している歳三さんが好き。

三歩下がって、そのくせ、しっかり操縦してる昔の女房殿と、
「こっち、こっち」と、先を歩いて手を引っ張ってる、
分かりやすい現代ッ子みたいな…違いかな。
私?私なら並んで歩くよ。パートナーとは。手をつないで。
これも変な例えですみません。

それにしても、もう一人のナンバー2。新見が絶妙。カエルに似てる。
クセモノ新見とのナンバー2対決が、この先、楽しそうですね。
新見さんの、「消せ」とか、あの空気が抜けたような言い方がオモロイ。

で、もう一人の大将、佐藤鴨は、爆発というには大人しかったかな。
乱暴者で片付けられる芹沢鴨も色んなことがあったんでしょうね。
なかなか興味深い人物です。

ただ、粕谷に「…見極めているのだ」と言わせてるセリフ。
こんなのは説明じゃなくて、流れや、演技の中で見せてほしい。

山南さんの目がキラキラ。土方もプライド高いけど、
山南敬助さんのプライドは純潔、無器用で、それ以上かも。
ふだん温厚で穏やかな人だけに、
一度、表に出るとひっこみがつかなくなるのかな。

世間にもまれて、世慣れしている土方の方が、
「まぁま」と案外、腰が柔かかったかも。
池田屋に加わらなかった理由がどうなるか、これも関心大です。

「余計なお世話だよな…」と地声でつぶやく藤原総司
この総司、くったくなく天真爛漫。いいですね。
総司にとっては理屈じゃなく、
近藤、土方が絶対の世界だったんでしょうね。

…なんちゅうか。時代劇といえば、
ある程度、勧善懲悪みたいなところがありますね。
実際、世の中はそう単純ではないから、だからこそ、
時代劇に、非現実に、そういう部分を求めているような…。

「!」は、笑い系を装ってはいるが、
実はくそまじめで、丁寧に細部を書こうとするあまり、
小さくおさまってしまってるんじゃないかな。
(わー。なんちゅう生意気な…。すいません。読んでないってば)

とにかく香取勇が元気出さなきゃ。魅力が半減。がんばれっ。
勇 爆発!が見たい。池田屋までは待てんぞ。

来週、つーか、今日だ。いよいよ京都編に突入。
芸達者な八木家の人々。お梅さんも色気がにおい立ちそうで。
もしかして試衛館版、京都編になりそうな予感も…。

 ま、それもいいかも。どやねん。


Sako