京のいけず日記
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2004年08月11日(水) |
通勤絵日記 見てはいけないもの |
●鼻をほじくった指の先の匂いを嗅いでる、おじさん。 ●鼻毛処理をしてる、きれいなお姉さん。 
朝の込み合う電車の中で、見ることなしに見てしまった。 若い女の子が、カパ〜っと大口開けて、無防備に爆睡してる。
よくある光景。確かに。
これが我が同類のくたびれたおじさまや、おばさまなら、 「疲れてはるんやね」と味噌汁のCM口調で苦笑いしてるのだろうけど。
彼女のような若い女の子場合、何だか見てしまって、 「ども。すいません」と、申し訳ないような、気恥ずかしい気分になる。
黒のスーツにパンプス、スレンダーな体、きちんと化粧をしたフェイス。 ガードを固め、毎日、精一杯、気を張ってるんだろうな。
戦士の休息…って、そんなCMがあったけ。
もう見いひんよ。ごめんな。 ドアの手すりにもたれて、バッグから取り出した文庫本に目を落とす。
ひとつの駅が通り過ぎて、またひとつ、またひとつ…。
活字から目線をあげると その女の子はもう眠りから目覚めて、ツンとすましていた。
いってらっしゃい。きれいなお姉さん。
ところで。 首カックンならまだ可愛いのだけど…。 不覚にも、あいたお口から、ヨダレがジュル…なんてした日には。
ハッ…。
気が付いた時の恥ずかしさ。 慌ててまわりを見ると、みんなが見ないように努力してくれている。 それがまた恥ずかしい。
あ。自分です。
Sako
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