ウ タ こ と ば
7丁目のタバコ屋のすぐ近く踏み切りの前 午後3時電車が通り過ぎるのを待つ見上げると電線の黒い網目模様その向こう側白い太陽が キラキラ光るあの太陽の周りをくるくるまわるそんな星に私はいてそんな星の 小さな島の 小さな町の線路の前で電車が通り過ぎるのを待つ風が通り過ぎて電車も通り過ぎて私は流れて記憶も人も通り過ぎて残るものなど 何もないだけど形を変えて どこかに生まれる宇宙のきっとどこかにまた生まれる