ウ タ こ と ば
灰色の空から溢れるように 雪が落ちてくる髪や睫毛を飾る雪を指で払うと笑顔になる人未来や過去そんな言葉紡ぎの物語に捕われないで赤くなった指先を冷たい手の平で温めあって白く世界を隠す息で今を縁取っていつか最後の瞬きの瞬間に鮮やかに浮かぶ水彩画になるように。