部屋の中が異常に蒸し暑い。これは黒い害虫の繁殖にはもってこいの環境だ。とにかく早く部屋中を燻蒸しなければ。次の土曜日に1回焚いてやろう。昨年も1回も焚いていない気がする。そろそろワサワサと出てきてもおかしくない。だんだん怖くなってきた。
最近、黒い害虫やセミに襲われる夢を見る。部屋の中にでかいセミが落ちていて、それをふんずけると、セミがギャーギャー鳴いてその振動が足の裏に伝わるという夢。
黒い害虫が夢に出てくると、夜中に飛び起きて、エアコンをガンガンに効かせる。寒くすれば黒いのは出てこないと信じている。
もっと暑くなると、部屋の照明をつけていると、夜中でもセミが窓ガラスに突撃してくる。ゴツンゴツンとうるさい上に、落ちてそのままベランダを這い回る。その這い回るときのガサガサガサガサガサという音も恐怖。
田舎の夏は怖い。でかい蛾が外壁や階段にとまっているのは、もう慣れてしまった。小さい蛾はあらゆるところにとまっている。この程度は気にしていられない。
それから扇風機をつけていて、その風で部屋の中にあるビニール袋やコピー用紙なんかが、カサカサカサと音を立てるときがある。その音を、黒いやつのカサカサ音と思って、ビクッとしたり、ぎゃあーと大声を上げて飛び上がったりする。これはもう昔からのこと。夏の夜は怖い。
|