モスクワ留学日記
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2002年03月16日(土) 春のお祝い

モスクワ 夜マイナス10℃ 昼0〜プラス3℃  ひーん

つい2日前プラス10度になったかと思えば
またしてもマイナス気温に雨につめたーい風がごーごー。

そら体調も崩しまっさ。


     ◇◇◇

ロシアでは今、春のお祝い行事
マースレニッツァ」が盛ん。

なんじゃソラ?というアナタへちょいと解説。

ロシア正教の決まり事で

イースター(復活祭)前の6週間は、
肉、魚、乳製品は食べちゃだめよーん
てことになってまして。

さらにその前の週1週間は
この(肉などの)断食に備えて栄養つけなきゃーん
てことで

「ブリヌィ」と呼ばれる薄焼きクレープを
焼きまくって食べまくる盛大な祭りをやるんですわ。

祭りなのにクレープかよ。もっといいモン食べようぜ!

と思うかもしれませぬ。
しかししかし、元はといえば村のお祭り。
水と小麦粉だけで作れるクレープは貧民の強い味方。
生活レベルによってクレープの中身が違うって話です。

しかしなぜにクレープか?
ロシア人に聞いても「昔からそうだからさ!」
とイマイチはっきりしません。

このお祭り、「断食を前にして栄養をつける」意味ともうひとつ
「春を迎えるお祝い」の意味がありまして。

ちょうどこの頃、ほんわか暖かくなる時期なので
あぁ春はうれしいねぇ!太陽がうれしいねぇ!
というわけで、まん丸で黄色いクレープを太陽に見立てて
は〜るよ来い♪は〜やく来い♪のお祝いをするってわけです。

     ◇◇◇

クレープの中身は多種多様で
ジャムやバターだけの簡単なものから
イクラ、キャビア、その他魚のマリネ、ひき肉の炒め物、キノコ、野菜各種、、
まぁなんでも好きな具を包んで食べます。

ちなみにロシア人のノルマは一人最低10枚ですか(当社比)。
だらだら食べてたら20枚だって余裕。
うちのおばーちゃんもたんまり積み上げたクレープをかじってます。

個人的にはチョコバナナアーモンドとか希望なんですが。

 
    ◇◇◇


ちなみに、祭りというだけあって、ただクレープ食べてるわけじゃありません。
歌ったり踊ったりのエンターテイメントもばっちり。
とりわけお祭り最終日にあたる土日は、あちこちでイベントが。

例によって今年もマネージ広場やアルバート通りで
お祭りイベントが催されます。

ロシア伝統文化を守ろうぜ!と燃えている
カローメンスカヤでも、盛大にお祝いします。

ウオッカ片手にキャビア乗せクレープをかじりつつ
アコーディオンの音に合わせて歌って踊る♪

いや〜今にもロシア人の明るい笑い声が聞こえてきそうです(^^


mihobani |MAILHomePage

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