モスクワ留学日記
もくじ


2002年09月24日(火) ショック

モスクワ 昼10度 夜3度


ショックな事がありました。



日曜日。知人宅に集まってワイワイ楽しんでいました。


お開きになったのは午後9時ごろ。


地下鉄で家に帰りました。



地下鉄を降りて、地上に出ました。




辺りはもうすっかり真っ暗で、人通りも少ない駅周辺。



地下鉄からは徒歩約10分の距離。




バスで帰ろうか白タクつかまえようか考えつつ

とりあえず自宅方向へ歩いていました。






「今最寄の駅だから。これから帰るから」


携帯電話を取り出して家に電話を入れました。





…と









ぎゃーーーーーー!!!






タタタタタ…





・・・・・・・













話しながら歩いていたワタシの背後から






男性が近づき







ワタシの手から携帯電話をもぎとって走り去っていきました。








ワタシは驚いて…ショックで…





恐さよりも驚き、そして盗られた悔しさで怒りが込み上げてきました。






それから暗い道を少し歩いて、後ろが気になりました。





振り返ると





ワタシの後ろを歩いていた男性がくるりと向きを変えて反対方向へ歩いていきます。







・・・・・・・・





急に恐ろしくなって、白タクをつかまえました。

車でわずか2分ばかりの距離が、いつも見慣れた近所の風景が
とても恐ろしいものに感じて。白タクで家の前まで帰ってきました。





家に着いたらなんだか悔しいのと安心したのとで涙が溢れて…

涙が止まらなくて…

子供みたいにワンワン泣きました。




自宅から盗られた自分の携帯に電話してみたら
盗んだと思われる男性が出て





ぶっ殺すぞコラ

オレは金がねぇんだ

オレはノーヴィ・チェリョームスキーに住んでいる・・


などと、酔っ払ってワケのわからない暴言吐きまくり。
フーリガンとおぼしき言葉遣い。






モスクワに5年住んでいるけれど、
手からもぎ取られたというのは初めてで。
その晩はショックでなかなか寝付けなくて。






一晩明けてお岩さんのように腫れ上がった目は開かなくて。


でも、大家さんや友達が言うように、

身体は何もなくてよかったじゃない、と。

パスポートやカバンは盗られなくてよかったじゃない、と。


命あってのものだね、と。


本当にそう思いました。


だって、もっと最悪な展開だって考えうるわけだし。







ところで友達ってありがたい。



モスクワに来て2番目くらいの落ち込み具合だったのに、

1日経ったらけっこう平気になってて。


みんながアドバイスしてくれたり、笑かしてくれたから。


朝は曇り顔だったけれど

大学を出る頃にはすっかり笑ってて。


もう平気だね、ミホ って友達ににっこりされて。


痛みに強い国民性なんだね。


バイトしてお金ためて、また買えばいいんだよ。携帯なんて。




◇在モお友達班へ

そんなわけでしばらく携帯のない生活になります。
連絡が取りづらくなりますがご容赦を。





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