ビデオで「千里眼」を観た。こないだこの日記に書いた「催眠」の続編とも言える作品である。キャストはクロキヒトミ、ミズノミキ、ヤナギバトシロウなど。 続編とはいっても内容は全然違う。「催眠」のようにオカルトっぽい雰囲気は全くなく、外人が多く出演していることもあってテロ集団と軍の対決を描いたよくあるアメリカ映画のようだったよ。
日本各地でテロ行為が頻発する。そしてそのテロの実行犯は「ミドリの猿は世界を制す」と宣言した後に自殺する。そんな折、全国にミサイルを発射するという大規模なテロを、心理学の権威で病院長のユウリ(黒木瞳)が見事に阻止する。そんな光景を間近で見ていた自衛隊所属で戦闘機パイロットのミサキ(水野美紀)はユウリを尊敬し憧れるようになる。 ミサキはユウリの病院に足を運んでいるうちに、両親とうまくいっていない少女や自分が刑事だと思っている重度の神経症患者のガモンという男(柳葉敏郎)とユウリの病院内で会う。少女やガモンはなぜか千葉の富津にある東京湾観音に毎日通い、観音像の内部での怪しげな集会に参加している。いつしかミサキも東京湾観音に通うようになって・・・。
・・・なーんていうストーリーである。「催眠」の方は今から思えばかなり腑に落ちない理屈付けをしていたフシがあったが、この「千里眼」はかなり理詰めで攻めてくる。謎解きの面白さはこっちの作品のほうが上だな。ひとつひとつの結末にはすべて伏線が敷かれており、頭の中で核融合反応が起きたみたいに一瞬ですべてを理解する瞬間(とても快感!)を味わうことができると思う。
っていうかね・・・ひとつだけ納得いかない点があるんだけど。 水野美紀をなんであんなにかっこよく描かなきゃいけなかったのかってこと。 どんな風にかっこよかったかって?・・・そりゃーかっこいいなんてもんじゃないっす。興味がある人は見てみてね。
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