日曜日の夕方、ふと明日からの一週間のことを思って漠然とした不安に襲われる人は多いはず。そんなときテレビをつけると「ちびまる子ちゃん」「サザエさん」とかフジテレビ系のアニメ番組をやってたりする。始まるのがちょうど夕暮れ時で、なんか切なくなるよね。
二本とも能天気に明るい、というか、ちょっとムリしてるみたいな明るさがある。特にサザエさんのあの妙にほのぼのとした感じって、作り手側が明らかにムリしてる気がする。まぁー同じ設定で30年以上もやってるらしいから、その点からしてムリなんだと思うんだけど。
「サザエさん」の磯野家には深刻な事件は起こらない。カツオが食いしん坊でイタズラばかりするとか、タラちゃんがイクラちゃんのマネをして悪いことを覚えるとか、サザエがお魚くわえたドラ猫追っかけて裸足で駆けてくとか、そんな他愛もないことばかり。ホームドラマとしてリアリティがなさすぎる。そこがまた魅力でもあるのかもしれないけど。
たまには磯野家にも 「カツオがナカジマをカツアゲして停学」とか 「ワカメが売春で補導」とか 「マスオが不倫でサザエと大もめ」とか 「波平、最後の一本が・・・」とか そんな大事件が起こってほしい。そんで収拾つかないで「次回に続く」とか、やってほしい。
家族って、いろんなことがあるもんだからさ。なんてね。
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