スタローンです。実はあまりスタローンには興味がありません(^^;) でも、売り場でDVDが余って仕方がないので、どんなもんかと観てみました(^^;)。あらすじみたら、ちょっとは面白そうだったので・・・。
で、あらすじ。 マロイ(シルベスタ・スタローン)は元警官のFBI。折りしも連続警官殺人事件が起こっており、その犯人を追っていた。しかし、犯人はマロイをあざ笑うかのようにマロイの友人を殺し、果てはマロイの婚約者までも・・・。 そのショックが抜けず酒に溺れたマロイは、精神的にダメージを受けた警官用の施設で療養することになる。しかし、深い雪に閉ざされたその施設の中で、連続殺人事件が起こる。この陸の孤島で、犯人は一体だれなのか・・・?
とまぁ、こんな感じです。
ようはミステリの定番「嵐の山荘」のシュチュエーション(完全に外界から隔離された状況で連続殺人事件が起こり、限られた人間の中で犯人を当てるという、ミステリの基本的設定。代表的な作品をあげるなら「そして誰もいなくなった(アガサ・クリスティ)←ミステリ好きなら必読の一冊」や「Wの悲劇(夏木静子)←個人的に好き。映画と一緒にしてはいけない」など。そういや「かまいたちの夜」もこれですな(笑))なわけですよ。
が!
消化不足・・・・・(−−;)。 ミステリというには不親切すぎるし、アクションというには動きが無さすぎるし、ドラマというには個々のキャラクターの魅せ方が浅い。せっかく料理のしがいがありそうなキャストが揃ってるのに、なんの味もしない。 だって、このメンツなのですよ(>_<)!
・ショーン・パトリック・フラナリー←「処刑人」のお兄ちゃん ・ポーリー・ウォーカー←「ロザンナのために」のジャン・レノの相手役 ・ロバート・パトリック←言わずと知れたT2の新型ターミネーター今はXファイルの主役・・だったよね?? ・トム・ベレンジャー←顔を見れば分かるはず
などなど・・・。なのに・・・・それなのに・・・・。
それぞれのキャラを消化する前にどんどん殺され始めて(特にショーンなんてソッコーだしな・・・・)、「えと・・・残ってるのが誰で・・・」とか考える前になんだか「わ〜、誰かがまた死んでる〜」って感じなのだ(^^;)。しかも、ミステリの時は「それぞれのアリバイ」とか「犯行可能かどうか」などの要素をちゃんと見ている方に教えないといけないのにそれを検証する隙すらない。
前半のトコロはそこそこ良かった。婚約者が殺されるまではきっちり描けている気がするのだけども、その後はもはや意味不明。 しかも、施設に行ったスタローンが酒に溺れてたはずなのに、酒を断たれても全然辛そうじゃない(^^;)。なんだか普通の捜査官になってて犯人を追い始めるのだ。事件の記憶のフラッシュバックもたいしたことないし、なんだか「ただ、そういう状況にもって行きたかった」ってニオイがプンプンするのだ(−−;)。
う〜ん、こりゃ売れなくても納得かな・・・。ワシもお客さんに「なにかオススメは?」と聞かれてもこれは薦められない(−−;)
えぇ、時間とお金に余裕があったらどうぞ・・・・って感じです(^^;) これだったらこの間見た「サウンド・オブ・サイレンス」の方があきらかに面白かったッス。 あ、そのレビューをまだあげてないので、今度♪
ロード・オブ・ザ・リングの二つの塔を観に行きたいなぁ・・・。むぅ。
|