つぶやける乙姫
辛口なのか、毒なのか・・・

2003年05月30日(金) 「模倣犯」

あんだけ前評判が高かった割に、全然その後の反響を聞かないなと思いつつ、レンタルしてみた。



あらすじ。
連続女性誘拐殺人事件の犯人ピースと浩美。その事件のシナリオを犯人側と被害者の家族側の視点をからめて描く。



・・・・こうとしか書きようが無い。




まぁ、賛否両論いろんな説があるのでしょう。・・・が、ワシの感想。




つまんね〜映画だな。こりゃ。




うすっぺらい。なんとも、うすっぺらい映画。
無駄に豪華なキャスト。でも名前的に豪華なだけで、演技力に関しては「どうしてこいつをここで出さなくちゃいけないの?」という疑問符が飛びまくる。山崎努がでているから、かろうじて雰囲気がでているものの、作品的には「山崎努を出すなんてもったいないよ・・・(^^;)」という感じさえする。そもそも中居に知的で冷静な主役を任せた時点で間違ってると思うのだけども、とにかくオソマツ。
山崎、津田、藤井。この三人はまぁヨシとしよう。しかし、前から他のレビューでも言ってる様に木村佳乃はシリアスに向かないんだってば。夫を殺された悲しみなんて微塵も伝わっちゃ来ない。そういう意味では監督も最悪。この作品をどういうものにしたかったのか分からないけど、心理描写に対するツメが甘いから、被害者家族の悲しみなんつーものもサッパリわからない。そして一連の殺人の様子も分からない。この映画はなんなんだ?中居のプロモーションビデオか?ってくらい、浅くて意味が無い。それともその浅さが「現代社会ってこんなもんさ」ってこと?でもあるものをそのまま撮るだけなんだったら素人でも出来るよ・・・(−−;)。
開始から15分ほどで母は「寝る」といって見るのをやめた。それが正解。カメラワークも「堤のマネ?」と思うような、しかもそれを模倣することも叶わないオソマツなものだったり、ありとあらゆるところで「金はかかってそうだけど、まったく意味を成してない」という感じがヒシヒシと伝わり、いっそ憐れみさえ覚える。

宮部みゆきはこれをみてどう思ったのだろうか?原作の方はなかなか評判が高いけど、「評判の高い(しかも長く密度の濃い)作品を映画化して、映画をこえることは、まず無い」という定説に漏れず、これも原作をこえることは無かった作品なのではなかろうか。原作の方は読んでみたいと思うけど、映画のほうは二度とみないであろう。
ラストのピースの顔がふっとんで、にやと笑うところなど「なんだ?コメディか?」と思えるほど失笑した。っつーか、あそこでピースが罪を認めた時に「なんだ?こんなに簡単に終わるのか?」と思うほど盛り上がりにも欠けていた。もはやこれが日本の商業映画だとは認めなくないほどの出来(−−;)。日本アカデミー賞で「模倣犯」の「も」の字も出てこなかったのには、納得。
さらに言うならば、映画中で色んな情報を投げかけておきながらそれに対してのつじつまをしっかり合わせてないところも作品として最悪。
さらにはビデオのラストに「模倣犯44の謎」なる部分をくっつけて「これはこういうこと・・・。全部の44の謎が知りたければDVDを買え」ときたもんだ。


ばか?


作品に対する決着は作品内でつけろよ。
これじゃあ水曜スペシャルで「今回は謎の生物を探すことはできなかったが、我々はこれからも追い続ける」とかいいながら一時間半引っ張ったくせに本題のブツを見せないままラストを迎えるのとさして変わりがない。いや、スイスペの方は「まぁ、そういうもんだろ」と思ってみているトコロもあるので、そういうオチのときも「ほ〜ら、やっぱりな(笑)」と笑えるけど、映画は高い金払って、時間を割いて見に行ってるのだ。「謎はDVDで♪」といわれても、「ふざけんな」と思うのが普通だ。そもそも、映画の枠内でおさまらないような作品を映画化するなっつーの。


・・・・コレ以上語っても良いことは出てこないと思うので、この辺で(^^;)

あ、ひとついいこと。一家惨殺事件で生き残った男の子。大根だけど可愛かったね♪以上(^^;)


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