母がパソコンを始めました。 教えるのはもちろん、ワシ。
しかし、教えてもらおうという態度は皆無だ。
基礎知識は本でも読んでもらったほうが早いからと「ダブルクリックとはなんぞや」というヒジョ〜に簡単な本を買って渡したが、もちろん表紙をめくってもいない。ちなみに渡したのは数ヶ月前である。
そして、PCの前に座るのに眼鏡も持ってこない。 「めがねかけなくて見えるの?」 と聞くと、平気で 「持ってきてよ〜」 と言う。
なんでアタシが教えるのに、そこまでしなくちゃいけないのだろうか?ワシとて、締め切り直前でイロイロ焦っているのに、アタシの事情なんぞ、彼女はお構い無しだ。
さらには人の話をちっとも聞いていない。説明をしてても上の空。ここまで集中力のない生徒は過去の生徒にも一人もいなかった。かつて家庭教師をしていた最悪の女子中学生と張るほどの飽きっぽさだ。
パソコンを全く分かっていない人ほど、「パソコンだったら、即座にいろんなことをできる」という幻想を抱いている。何ができるかはわからないが、「なにかすごいことを、パパっとやってくれるに違いない」と思っているのだ。・・・・・・知らないとは、怖いことである。
何度ブチ切れたか分からない。きっと隣人の方はワシがヒステリーでも起こしたに違いないと思っているだろう。そのくらい、キレた。
だって、・・・・・本当に腹が立ったんだもの(−−;)
母「なにこれ、カラオケできるの?やるやる〜!」 ワシ「わかったよ・・・(カラオケのソフトを立ち上げようとダブルクリック)」 母「あ、ねぇねぇ、このパソコンって電気消すときどうするの?ここ押すの?(と、勝手に電源を切ろうとする)」 ワシ「ちょっと待ってよ!勝手にそういうことしないの!いまカラオケの立ち上げてるから!」 母「だって〜、遅いんだも〜ん。パソコンだったらすぐにできるんじゃないの〜?」 ワシ「すぐって・・・数秒しか経ってないじゃん!それに、できるできるってねぇ、こっちがしかるべき指示をしなければパソコンだってただの箱なのよ!その指示の仕方を教えてるわけでしょ?ダブルクリックもできないうちから何をしようっていうのよ!」 母「テトリスしたいな〜」 ワシ「テトリスはこれには入ってないよ。本当にやりたいなら、買ってくるけど」 母「もう、今日はカラオケはいいや〜。電源の切り方は〜?」 ワシ「(開いたカラオケのアプリケーションを閉じ)じゃあ、切り方を教えるけど、切るときには必ず使ったファイルとかは閉じてからするんだよ。わかる?」 母「(すでに画面を見ていない)お風呂はいろうかな〜。なんか汗かいちゃった〜」 ワシ「(ちょっとムカっときつつも)じゃあ、コレ切ったら入ればいいじゃん。だからね、切る時は・・・ここを開いてこれの・・・」 母「そうだ!眼鏡は一個ここにおいて置こうっと♪ね!」 ワシ「ちょっと、聞いてるの?電源切るんでしょ?」 母「(全く人の話を聞かず、わけのわからんトコロで勝手にデスクトップをダブルクリックし、意味不明にも駅すぱーとが立ち上がる)えいっ!」 ワシ「えいっ!じゃないでしょ!ちょっと、電源切るんじゃないの?なにしてんのよ!」 母「ゲームしようかな〜。テトリス」 ワシ「だからテトリスは無いって言ってるじゃんよ!」 母「(傍らで寝ている猫に)茶々丸く〜ん♪」
一事が万事こんな感じである。 さすがに切れた・・・。
ワシ「できの悪い小学生じゃないんだから、人の話はちゃんと聞きなさいよっ!パソコンできるようにならなくていいの!?」
すると母、全くこたえた様子は無く、いともあっさりと答えやがった。
母「今日じゃなくてもいいも〜ん。お母さんはね、やればできるのよ」
「二度と教えるもんか・・・・」
ワシは心に誓った。
彼女にはお金を出してパソコンスクールに通ってもらおうと思う。そもそも身内の気軽さが、元来お調子者である彼女に拍車をかけているのだ。金をだせば真剣に学ぶ姿勢が生まれるのではなかろうか?
せっかく人が休日返上で全部のお膳立てをしてやったにもかかわらず、母はテレビに戻ってアハハと笑っていた。
「やればできる」と思ってるヤツほど、なにもせずに一生終わるのさ。
やればできるなんてのは誰だって一緒なのだ。ようは「やれるか」ということなのだから。殆どの人間がやらずに終わるから、「やれる人」がすごいんだもの。
そんな一銭にもならない思い込みなんか、燃えないゴミの日に出しちまえ。
これで本人はケロっとしてて、また別の日には「パソコンやる〜♪さっさと教えてよ〜」と恥も無く言ってくるのだ。
あ〜〜〜〜〜、腹が立つ。
|