求めること。大切なこと。

今、マーセデス・ラッキーのタルマ&ケスリーシリーズの最新作である、「運命の剣」という本を読んでいる。
今作から、主人公が変わって、ケスリーの孫であるケロウィンのお話となっているのだが、
読んでいて、「強さ」というものについて考えている。

そもそも、「強さ」とはなんだろう?
肉体的な強さというのは、簡単に解る。
だけど、人としての強さというような、抽象的なものについては、なかなか解りづらい。

今思っているのは、信念というものなのかな、ということ。
やると決めたことを、とことん突き詰めていく人は、格好いい。
その信念が、その人の周りに、オーラのように漂っている。

生きる規範を、自分の中で確固として確立させて、それにしたがって生きること。
それは、流行や、周りの人達とは違うものであるかもしれないけれど、
自分の信じるもの、やりたい事を一心に追い求め続けること。
全ての価値観の基準点を、外部に求めるのではなく、自分の中に持つこと。

それが、他人に迷惑かけるたぐいのものでなければ、その人は、格好良く見えるはず。
そして、あるときを境にして、自分が求めるものを手に入れていることに気付き始める。
きっと、それからが、本当の始まりなんだろう。

求めるものを手に入れることではなく、求めているものは何かを知ることが、一番大切なんだ。

2002年02月12日(火)

日々 / いけだ