時々、雨の中を傘を差さずに歩いたりする。
折畳み傘は、いつも鞄に入れているけれど、あえてそれを使わずに、濡れて歩く。

雨の中の風景は、いつもとは違って見える。
降りしきる水滴が、幕のように広がっていて、
夜の風景なんかは幻想的だったりする。

周りの人と、ちょっと違うことをしてみるだけで、
新しい発見があることって多い。

みんなと同じことをしているのは、楽だ。
それは、自分で考える必要がないからだろう。
だれかの考えたことに追従していれば、誰も奇異な目で見ない。
目立たずに、波風を立てずに、穏やかに過ごすことができる。

時々、そんな生活を壊してみたくなる。
特異な行動をとって、世間から逸脱してみたくなる。

だけれど、僕はそんなに強くなくて。
自意識ばかりやけに強いだけの小心者で。

だから、雨に濡れて歩く。
ささやかな、世間からの逸脱。

それでも、いつも見ているのとは、違う世界が垣間見える。
思いきって枠から抜け出したとき、僕は何を見るのだろう。
2002年05月11日(土)

日々 / いけだ