韓国を応援している人へ

いま、ワールドカップにおいて、審判の誤審問題が議論を呼んでいる。
イタリアやスペインの国民たちは、やり直しを求めているほどに。
その矛先は、審判だけではなく、対戦国であった韓国に向けられており、
共催国である日本にまで波及しつつあるのが現実だ。
今回のサッカーをきっかけにして、国際問題にまで発展してもおかしくない。
向こうの国の人たちにとって、サッカーは単なるスポーツではないのだから。

一方、テレビを始めとする各メディアは、
共催国である韓国を応援しようというムード一色に染まっている。
肝心の誤審問題については、腫れ物に触るかのような扱いで、
タレントやアナウンサーの口に上り始めたのは、FIFAが認めてからだった。
そして、誤審というのはどんなスポーツでもあることだし、
ホームアドバンテージとして有利な方向に働くのも当然だという意見だ。

実際に、テレビなどで韓国戦を観戦した人になら、
どちらが正しいことを言っているのかは、一目瞭然のことだと思う。
確かに、ホームアドバンテージというのは存在する。
日本戦だって、多少有利な判定をしてもらっていたことは分かっている。

しかし、今回の韓国に対するそれは、あまりにも程度が違いすぎる。
ポルトガルを皮切りに、イタリアも、スペインも、
自分たちのサッカーをさせてもらえずに敗れていった。

選手たちは悪くないんじゃないか、という意見もある。
確かに、韓国チームの選手達はスタミナもあるし、いいチームだとは思う。
しかし、このあからさまな判定を受けておきながら、
敗れた相手チームを平気で貶める発言やパフォーマンスを行ってきている以上、
決して悪くないなんてことは言えないはずだ。

今回のワールドカップからサッカーというスポーツの面白さに魅せられた、
そんなにわかファンではあるけれども、
今回のワールドカップが汚れきった大会だということは分かる。

例えば、スペイン−アイルランド戦。
例えば、トルコ−セネガル戦。
こういう、今までサッカーを見たことがなかった人にさえも、
感動を与え、サッカーって面白いな、と思わせてしまうような、
そんな芸術的なプレー続出なものこそがワールドカップだったはずだ。
サッカーを愛し、世界の名プレイヤーたちを愛している人たちにとって、
この大会は、本当に、心の底から楽しみだったはずだ。

そんな大会を、簡単に汚してしまった韓国を応援しようとは思わない。
テレビ放送だけを見て、韓国を応援しようと思っている人を、僕は軽蔑する。
そして、そんな人を作ってしまっている現在のマスメディアを、僕は憎む。
せめて、これからの4試合だけは、きれいな試合が見れますように。
2002年06月24日(月)

日々 / いけだ