生きる

今日の日が、悪い日だとしても、
明日は良いことがあるかもしれない。
そういった、未来を予測するという能力、
言い換えれば、明日があるということが分かる能力っていうものは、
人間にしかないらしい。

これは、人間の生活が苦難に満ちたものだということを知っている、
いるのかどうかも分からない神様からの、ほんの些細な贈り物なのかもしれない。
どんなに辛く、苦しいことがあったとしても、
明日には、それがすっきりと消えてなくなっているんじゃないか?
明日は無理でも、一週間後、一年後、もっと先には、消えちゃっているんじゃないか?
消えることはなくたって、和らいでいるはず。

麻痺し、忘れることが出来ることも、
人間の強さの一つだと思う。
その直後は、ひどく痛くて、きつい物事だって、
いつの日か、その辛さや悲しみは、思い出としてのみ生き続けるものに変わる。
その思い出は、暗くてどろどろした、出来れば見たくないものとして残るけど、
だけど、当時ほどの衝撃は伴ってはいないはずだ。

だから、死んでなんかやるもんか。
どんなに辛くたって、悲しくたって、生きることをやめたりしない。
明日に起こるかもしれない、とっても素敵なことを、
自分の手で摘み取るなんて、絶対してやらない。

2002年10月26日(土)

日々 / いけだ