褒める けなす

何かをけなすことは、実はとても簡単だ。
別に、その対象となるものに精通している必要もないし、
好き放題、思うままに、勝手に、言い放っていればいい。
放たれた言葉は、鋭い刃となって、対象をおとしめる。

反対に、褒めることは難しい。
いや、褒め言葉を口にすることは、とても簡単だけど、
それが、きちんと相手の胸に落ちてくれるとは限らない。
褒め言葉しか届かない人を除けば、単なるおべっかや、皮肉としてしか受け取ってもらえない。

けなす言葉ばかりを口にしている人は、それが顔に表れてくる。
卑しさや愚劣さのようなものが、内面からにじみ出してくる。
いわゆる「美しい顔」と「いい顔」の違いが、ここに現れてくる。

不快なことが多いのが現実で、思うままにいかないことが当たり前。
だからこそ、こちらが率先して、良い面を探していきたいと思う。
善と悪は、同じ面。
考え方や、感じ方一つで、くるくると変わる。
だからこそ、他人への配慮が必要なんだと思う。

人生の最後の瞬間に、看取ってもらえる人から、
「あぁ、なんていい顔をしてるんだろう。」
と、言ってもらえるように、心からの褒め言葉を、沢山言っていきたいと思う。
2003年04月07日(月)

日々 / いけだ