ピアノという楽器

 今日は、「パリ左岸のピアノ工房(T.E.カーハート 著 村松潔 訳)」という本を読みました。
 その名の通り、パリにあるピアノ工房を舞台として、ピアノという楽器の魅力と、音楽の素晴らしさ、豊かさを、精密な筆力で描いたノンフィクションです。

 もともと、楽器の中ではピアノを初めとする鍵盤楽器の音色が一番好きなので、ほぼタイトル買いに近い感じで購入しました。小説だと思いこんで購入したので、ノンフィクションと分かった時は、正直落胆しましたけど、文章とその世界がとても興味深かった為に、一気にラストまで読み進んでしまいました。
 そして読了後、改めてピアノって楽器の奥深さ、素晴らしさに感激してます。

 楽器は工芸品ですから、当然のごとく、作った人によってその出来は変わってきます。
 外観を初めとして、音色や響き、質感など。
 しかし、その違いは、素人にはなかなか分かるものではありませんよね。
 でも、この本を読んでいると、なんとなく、分かったような気になれるのです。
 あくまで、気、がするだけです。当たり前ですね。

 そして、もう一つの感想は、「ピアノ弾いてみたい」です。
 楽器というものをまったく弾けないので、軽くコンプレックスです。
 ピアノが弾ける人生というのは、それだけで豊かなものになるんじゃないのかなって思っていたのすが、本書を読んで、その思いは確信に変わりました。小さなアップライトでも、筆者が購入したベビー・グランドでも、ピアノという楽器が家にあるというそれだけで、そしてそのピアノを、幼稚ながらも弾くことが出来るっていうことは、間違いなく豊かなことですね。

 いつか、どこかでしっかりとピアノを習って、小さいピアノを家に置きたいと思いました。
2004年09月19日(日)

日々 / いけだ