【読書】ナ・バ・デア

 本の情報はブクログにて。
 http://booklog.jp/wingspan/asin/4120035417

 前作、『スカイ・クロラ』に比べて、多少切れ味は鈍ったかな、と感じた。
 ただ、主人公の人選にはやられた。ある意味叙述トリックだな。
 全体を流れる寂寞感は、前作以上かな、と感じた。

 どこまで行っても孤独で、しかし迎合しない強さ。
 飛行機、それも戦闘機乗りを主人公とすることで、それが際立って見える。
 生きることは、戦いだと思う。
 そこには、とてもシンプルな答えしかないから、シンプルに生きることは難しい。
 「キルドレ」という、大人になれない性質。
 そもそも、大人になるとはどういう事なんだろうかと、時々思う。
 諦めと、妥協によって大人になるのだとすれば、大人になったら負けではないのかな。

 森博嗣さんの言葉は、それを起点として気付かなかったことに気付かせてくれることが多い。
 それは、生粋のエンジニアとしての視点だからだろう。
 生きることが戦いであるなら、せめて負けないようにしようと思う。
 そして死ぬ時には、戦いの中で死にたいと思う。
2004年11月14日(日)

日々 / いけだ