|
|
■■■
■■
■ 蒼茫
実は、山下達郎が苦手なのです。 いや、外見とかじゃなく、歌声でもなく、メロディでもなく。
なんというか、善人すぎるところが。 以前にも書いたことあるんだけど、なんつーか胡散臭さを感じつレベルというか、ヒネタおぎそんだからそう思うだけなのかよくわかんないんですけど。 いや、好きな曲はあるんですよ。 でも、絶対的に肯定するにはためらいがあるというか。
たとえば、「さよなら夏の日」は個人的にはベストだと思うの。個人的な体験を一般化まで昇華しているエバーグリーンなポップスなのは間違いはなく。 でもさ、「蒼茫」「サラリーマン・ロンリネス」「希望という光」あたりだとなんというか間違ってはないし肯定されることはわかるんだけどわかるんだけど・・・。
希望という光、に関しては震災の影響もありましたしワーナーの吉田社長の件もありましたし以下のようにラジオで述べたとwikiでは載っています。 「僕は夏からずっと、ツアーを続けています。それも、もうすぐ終わります。今回の自分のツアーで、僕は、僕にとって一番新しい一曲である、この歌を…この歌を作るきっかけを与えてくださったナインティナインの岡村隆史さんと、それから、今病気と闘って、まさに、それを克服しつつある、僕の友達の桑田佳祐さんに捧げながら、ずーっと歌い続けてきました。でも、今夜は、この歌を、今夜ここにお集まりの全てのお客様に向けてそれから、今日のイベントを脇で支えているワーナーミュージックの全てのスタッフ、一人ひとりに向けて歌いかけたいと思います。歌は、人を幸せにするために、あります。歌というのは、人の幸せに尽くすためにあります。でも、時々、本当に辛い時、本当に悲しい時、歌は残念ながら、とてもちっぽけな力しか持ち得ません。僕はいつも、いつも、その事を思いながら35年間歌い続けて来ました。ワーナーミュージックの社長だった吉田君は、自ら命を絶つ一週間前に、僕のライブに見に来てくれて、この曲を聴いていました。それが、今の僕にはとても残念でなりません。それでも、僕は、こうして歌い続ける事しかできません。そして、人の幸せに尽くし続けるという事を願い続けて、歌い続ける事しか、僕にはできません。決して生きることを 放棄してはいけません。いろいろな事があるでしょうけども、去って行った人々の分まで、皆で助け合って、励ましあって、悲しくても、苦しくても、辛くても、それでも皆で、生きていきましょう。歌の文句にあるように、夢はいつも必ず叶うもんじゃありません。人生はそんなに甘いもんじゃありません。それでも、生きていきましょう。内輪の色々なことに全く関わりのない今日のお客様に、説教臭い話で、ごめんなさい。本当は今日は、僕は一言も言わずに歌だけ歌って帰ろうと思ってましたけれども、でもやっぱり、これだけは言わずには居られませんでした。どうも、ありがとう」(「サンデーソングブック」2011年5月1日放送分)
ぴあ、が山下達郎特集で売ってたので立ち読みして全ページに目を通したのですがやっぱりちょっと苦手なのです。 ファンにはたまんない一冊なんだと思うけど。
なんなんでしょうね。 で、こんなことをユーミンさまの舞台後に同行者に話していたのですが「善人のための音楽」「音のうんちくが語れる人が聞く音楽」であるから、ということで決着(>待て)。 もうね、竹内まりや夫人と魔神合体でもして善人街道を進んでください、というしかありません。これは本心。 その一方で、そうじゃない、善人になりきれない面影ラッキーホールの世界にもリアルを感じてしまうおぎそんとしては(というか、達郎を聞く人はm聞くはずのない音楽だろう、面影ラッキーホールって)まぁ、見物でもしてますよ、みたいな感じです。 いやはや。
2012年10月24日(水)
|
|
|