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By さくじゅん@ジャミン・ザ・キッチン
2004年08月15日(日) |
伊藤ワンマンライブin東京渋谷その2 |
3回目にして初めて、 冷静にライブレポというものを書いてみようと思います。 (過去2回のは自分が浮かれてる様子しか伝えてない…静岡三島編・大阪アメ村編)
でも、以下に書く、曲やMCなどの順番は 私の記憶だけを頼りにしているため、かなり曖昧です。 合ってる自信は全然ありません! 私、ライブ中はまるでイタコの如く 心を空にして、 伊藤さんの音楽に身を任せていましたので…。 (伊藤さんのおじいちゃんの霊が取り憑こうと思えば取り憑けるくらい^^;自分の中身はどっかいっちゃってました。) 曲多いし、後から思い出してみようとしても、正確にできるもんじゃないっすね!(笑) ライブの時私の隣にいた方が、ライブ中も曲順とかをちゃんとメモってらっしゃったので(!)、 多分そのうちどっかのサイトさんで超正確なライブレポがアップされるんだろうと思います。 正確なのを知りたい方はそちらで…(無責任)
ほとんど全部書いてみたので、 すごい長いです。書いてたら6時間かかりました(…苦笑) いっぺんに読むのがしんどい方は、朝、昼、晩毎食後に2錠ずつ読んでください(笑)
8月14日、土曜日。 待ちに待ったこの日が、ついにやってきたのである。 夏祭より、真夏の花火大会より、 4年に一度のスポーツの祭典よりも、 大事な大事な楽しい祭。マニアのための一夜の夢。 それが、
「伊藤多賀之こってり祭り!! in JAPAN」
私たちが、会場である東京渋谷のeggmanに着いたのは、開場時刻15分前の17時45分。
すでにマニアたちが入り口周辺でたむろ。 そのうちライブハウスの方が出てきて、先行発売のチケットを持ってる人からいよいよ入場が始まる。
18時くらい。 会場より道路沿いにずあーーっと並んでいるマニアたち。 最後尾が、緩やかな道路のカーブに隠れてどこにあるのか見えない。 とにかく、大勢の人たちが、このライブを見に、集結している。 この人たちはみんな、伊藤さんを愛聴盤にしている人たちなんだなあと思っただけで、 私はすごくうれしくなり、テンションが上がる。このあたりの時間から早くもはしゃぎ始める私。 一緒に行ってくれた友人から「落ち着き。」と、冷静に忠告される。
ファンの年齢層は高校生くらいの人から初老な感じの方、子連れで来ている人まで、実にまちまちである。 カップルで来ている人が結構いた。 メガネ率が高い気がした。(4分の1〜3分の1くらい。) ホルモン&宇宙人Tシャツを着ている人は予想していたのより少なかった。
ライブ会場外のブラックボード。
18時10分くらい。 いよいよ私たち入場。 eggmanは私が思ってたのよりも狭かった。大阪ライブ会場よりも狭い? 人が多かったからそう思えたのか。 で、前の方はすでに人で埋まってて、私たちは前から4、5列くらいのところ、真ん中に立ってるでっかい柱の前あたりに場所を取る。 オールスタンディング。同じ室内にドリンクバー。
ステージを見ると、両端にはモニターがそれぞれ5台くらいずつ縦に積んであり、今はまだ誰もいない暗いステージの様子が映し出されていた。 ステージ向かって中央よりやや左に、手作りの2体の男女の人形がすでにコーラスしている体勢でスタンバっている。 ちょっと上を見ると、スクリーンが収納されてあった。 このスクリーンが下りてきて…と考えるだけで、 ライブアルバム『一人七役ライブ』を聴いて想像するだけでしかなかった伊藤さんのステージ演出がもうすぐ生で観られるんだ!と思うだけで、 また私のテンションが上がる。本格的に浮かれ出す。 もう、誰も私を止められないのだーー!!
後ろを振り返ると、人がいっぱいだ。会場に入りきれないくらいだ。 250人くらいはいただろうか。
18時40分ごろ。 ずっと流れていた客入れの音楽(洋楽。サイモン&ガーファンクルのカバー曲?私全然分からないんですが)が変わり、 スクリーンがおもむろに下りてくる! 後ろの人を気遣って一斉に座るマニアたち。(マナー良いっすねー。)
そしてそこには… どっかの歩道が映し出され、 そこに現れた柴門たかプロデューサーに代わる新キャラ…!
秋葉カンペーさんもどき キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!! 2ちゃ○ねる風に。
秋葉さんじゃないんでしょうが(カンペ無かったし)、 縁なしメガネをかけ、ロン毛を落ち着き無くしょっちゅういじり、 変な白Tシャツを着てジーンズの裾を折ってはき、 ビックカメラの紙袋を持ち、道端に座り込んでノート型Macを開いてるオタクルックは、 伊藤さんの頬のこけ具合にマッチしてて似合っていた。(笑)
で、その柴門たかに負けず劣らず濃キモい新キャラ君は、(名前が無いみたいなので以下「秋葉もどき」で統一します。) 「地球温暖化はメソポタミア文明のせいだと思うんだよねー」などと訳の分からないトリビアを一通り披露した後、 「僕が最近注目してるのは、田中美佐子さんと伊藤多賀之君なんだよねー。 彼のライブを隠し撮りして編集した映像をみんなにも見せてあげるねー」 と言い、 ブリトラ&伊藤さんのCDの束やCAST NEWSやアイドルのエロい写真集がごちゃごちゃ入った紙袋から 1枚のCDRを取り出し、Macにセット。
『ねこまんま』インストバージョンをBGMにして、 伊藤さんの今までのライブの様子や、アメリカ旅行の様子が映し出され、
タイトル文字!&「最高ですかー?」の文字!! いよいよ、始まる!!
『団地妻の説教』 ストロボがたかれる中、伊藤さん登場! 服装は『ゴリ逃げ』表紙=大阪ライブの時の服装と同じ? やっぱり私はこの曲が好きだ。 「ファーイブ セッ○ス!」の手フリを一緒にやるのは快感。
お約束の「最高ですかー?」「最高でーす!」をやった後、
『デレデン』 必要以上に激しい巻き舌。かなり、ペース飛ばしてる。 やっぱり最後は「I wanna デレデン」で締めていた。
「こってり祭り」の名前の通り、今日のライブは、みんなバカになる体力勝負な構成になっているらしい。 「素直な心を持つ人じゃないとその姿は見えない」バンドのメンバー、背後霊たちを紹介。 ティッシュ→伊藤さんが57577で自己紹介した後、
『鈴虫ラーメン』
『メンズ差別』 「・・・っておい!」をみんなで言うのである。 「デパート」を「マルイ」に代えて歌っていた。
『ふとん乾燥機』 「バーカ」と「あっほー」をコール&レスポンスするのである。 伊藤さんの生「バーカ」は切り替えがすごかった(笑) こんだけ「バーカ バーカ」言ってると、この歌は悲しい歌でも腹が立つ歌でも何でもないただのバカ歌な気がした…。
『ふとん乾燥機』は賛否両論あるらしいが(「バーカ」が「すがすがしい」か「なんかムカツく」か)、 伊藤さん曰く、「『青のり』と同じくコミカルなラブソング」なんだそうだ。
続いて、今日のお客がどっから来たのか聞いていた。 最北端が青森か北海道(←この人はノリで言ったのかも知れない。『一人七役ライブ』の人ではない)で、 南は九州から来た人がいた。 ワンマンライブは3回目だが、お客の数が減っておらず、ちょっとずつ増えているのがうれしいと言う。半数はいつも入れ替わっているらしいが。
静岡から、伊藤さんのお母さんと親戚たちが観に来ているという。 そんな親戚たちの前で、 この曲を…!
『まんげつ』 でも、生で聴くと、この歌はすごく美しい。みんな、聴き入っていた。 「運行してるけど」くらいから笑い出した。 伊藤さんは笑わず歌い切った。最後の最後の「つ」を、すごく余韻を持たせて言って、そこで笑っていたけれど。
『ハトの落としもの』 「ぼーくーが」…しばらく溜めて「お昼ごはん抜いて〜」と歌う。 2番の最初くらいに差し掛かると、その長い溜めの間に、 伊藤さんの携帯電話に電話がかかってくる(圏外なのに・笑)。 1件目:教習所から、講習の予約の確認。おとめ座。 2件目:妹さん→カンナちゃん→妹さん。伯父バカ。 3件目:昨日授業を休んだナンシーから。ノリ英語。 で、何事もなかったかのように『ハト』を再開。 「今日は3件も電話があった。人気者だ」と満足そうに言っていた。
『定食屋』 私が生で聴きたかった曲の1つだったのでうれしい。 アルペジオからストロークに移る時のピックの抜き方がかっこよかった。
『私の街』
再び、スクリーンが下りてくる。 と、伊藤さんはいつの間にかライブを抜け出し(笑)大好きなボウリング場に行っている。 今から5回投げて、1回もストライクが入らなかったら、 なんと、今日のライブ料金を、全員全額タダにしてくれるらしい。 それにしても、本当に好きなんやなあ、ボウリング…。もちろん、マイボールで。
1投目:ガーター。「こんなはずではない」 2投目:中途半端にちょっとだけ倒す。 3投目:4投目:惜しい。
と、ここで、「気持ち悪い人がいるんですけど」と隣のレーンを見ると、 先の秋葉もどきが息をボールに吐きかけて磨いている。
「気持ち悪いけど無視して、ラストです。焦ってます」と言い、 5投目:ストライク!
ってことで、 全額タダは無し。 スクリーン上がる。いよいよライブ後半!
『犬女』 これぞワンマンライブの醍醐味!超マニアックな選曲!! 知らない人もいたんじゃないだろうか。ブリトラ時代のカップリング曲。 伊藤さんはギターじゃなくボウリングのピンを持って登場し、リズムを取りながら歌う。
『権力ハニー』 でも私、『犬女』以上にこの曲がびっくりした。 伊藤さんはこの曲をあんまり好きではないのかなあと勝手に思っていたので…。そんなことなかったですね。 「タッタッタッ タッタッ」をお客に手拍子させて、歌う。
ステージ後方、中央よりやや左にずっとスタンバっていた手作りの2体の男女の人形は、伊藤さんの手作りなんだそうだ。 名前は、サムとマリン。
『取り調べ室』 3番のはじめ「自分が無罪だと」あたりを省略。
『リサイクルマシーン』 「Tシャツ」のリサイクル方法をお客に歌わせていた。
伊藤さんの親戚の皆さんが、なんで今日ライブ会場に集っているのかと言うと、 今日は伊藤さんのおじいさんの初盆なのだそう。 でも集まる場所がない親戚たちが、なんとなくこの場所に来ているのだそうだ。 「だからおじいちゃんも今日ここに来てます」って言っていた。
そのおじいさんのお葬式での『ろうそく』的エピソードを披露。 お葬式中、姪のカンナちゃんが伊藤さんの喪服の背中の破れた穴に指を突っ込んでいるのを見た親戚が、 「穴が広がるからやめなさい」と葬式とは全然関係無い注意をしているのが聞こえて笑えた話と、 お経を読むお坊さんがすごく頼りない感じの人で、 お経があっけなく終わった時に、「あれ?もう終わり〜?」とカンナちゃんが大声でナイスタイミングで口に出して噴き出した話と、 また、そのお坊さんの木魚の鳴らし方が裏打ち&16ビートっぽくて縦ノリしたくなった話。 ゆかいな親戚である。 「僕が死んだ時も、楽しくお別れしたいから、まぶたに目玉描くとか絶対やりますから」と、宣言していた。
紹介してからずっとほったらかしにしていた、バンドのメンバー背後霊たちと絡む。 掛け合いがすごい絶妙。間がピッタリだ。めっちゃ面白かった。 ポールとティッシュ曰く、「ご主人様はスガシカオと草なぎ剛と千原兄弟の弟とジェンキンスさん(腕の細さとか)に似ている」らしい。 「伊東に行くならハ・ト・ヤ」という、関西人の私には分からないCMソングをみんなでハモって「バッチリじゃーん!」と言う。
『残尿感』 私の『残尿感』率は今のところ100%なんである。 ライブ3回中3回この曲を聴いている。ライブの定番? でも、背後霊たちとのアカペラハモリは何回聴いても飽きまへん。
『コンビニ』 三島ライブと同じアレンジ。 「ちょっとおつりの渡し方〜」〜「レシート置ーくーなー」で始まる。
『青のり』 ボンベで酸素補給後、歌う。 「夏にこれを歌うのはやめたい」と、また言っていたが、 「でも最後まで歌い切ったぜ!!」とちょっとカミながら言っていた。
『ミジンコフェチ』 最後の「らーららーらーらーららー♪」をみんな一体になって歌って気持ちよかった。
『ホルモンを飲む瞬間』 「牛の内臓!」はもはや宗教だ(笑) 会場がすっごいマニアな空気になっていたのが分かった。 私が今までに行ったライブとは比べものにならないくらい、一番素晴らしい「牛の内臓!」だった。ワンマンすげー!
ここで、伊藤さんおじぎして退出してしまう。 客席はやや戸惑いながら、「アンコール!アンコール!」 (「アンコール!」って言っている時間が長くて、手とノドが痛かった。 でもこれは伊藤さんに試されているのかと思い(笑)、私はがんばった。)
そして…ついに… 「日本のロックンロールを支えている」「スガシカオ似の」あの男が…!
さん来たーー!!
コインロッカーさんは思っていたのよりかっこよかった。(もっと情けない感じなのかと思っていました;) エレキギターを背面で弾くマネとかをしていた。 で、やっぱり曲は『柔突起』! いろいろな単語を叫ばされた。「大腸ガン!」とか…あと忘れたなあ…。 「お前ら最高だぜ」とか「愛してるぜ」とかいうセリフを吐いては自分で照れていた。
『メット族』 そっか、これって、コインロッカーさんの持ち歌なのか。 「ゴートゥーヘル!」をコール&レスポンス。
コインロッカーさん退出。 続いて、
生秋葉もどきー!!
今度は、ヨドバシカメラの紙袋持参で。 インスタントカメラで、客席を撮っていた。 何も言わずにニヤニヤしながら去っていく。
舞台裏を移動してるのがカーテンの動きで分かった すぐ伊藤さんが再登場。 「なんか僕がトイレ行ってる間にすごい盛り上がってたけど誰かいたんですかねー」 「僕、髪の毛乱れてませんか?」 と言っていた。
「僕は、テレビにもラジオにも出ないで、HPだけで活動してるにもかかわらず、 こんなに大勢の方がついて来てくれるのはうれしい。 僕はみんなの笑顔を見るのがうれしくて、その笑顔を守るためだったら何だってします。 あ、ヌードはやんないですけどね」
『かたくり粉』 最初、「キュッキュッキュッキュッ」をお客にやらせていたが、 「みなさん、これで終わるのは寂しいですよね?じゃあみんなでハモりましょう。ハモるのは最高ですからね」と、 お客を半分に分け、「モミモミ」と「キュッキュッ」をみんなで歌った。(初めての試みだそう。) マジで、 「なんだか自分も気持ちいい〜」空間でした!!
『ねこまんま』 みんなノリノリ。 「ずっと一緒にいようよ」のところが心に沁みた。 伊藤さんは、私たちファンに対して、本当にそう思ってくれてるんだなあ、というのが、すごく伝わってきた。 これがラストソング。
とにかく、行ってよかったです。心からそう思います。 伊藤さんは、やっぱすごい。その体力も、肺活量も、人を楽しませたいと思うエネルギーも、そして、音楽も。 その裏では並々ならぬ努力があるんだろう。 でも、ライブ中はいつも本当に幸せそうに歌う人である。だからそれを見ているこっちも笑顔になれる。 私も、そういう人になりたい。 楽しい空間を作りあげられて、自分もそれを楽しめるような人。
そう思える力を、たくさんもらいました。 もっといろんなものを吸収して、私もがんばろう!
★横浜港景
海側。
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陸側。
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酷暑の中一緒に歩き回ってくれた&オールスタンディングに付き合ってくれた友人に感謝☆ KUA'AINAのハンバーガーは超食べにくいぜ!!
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