オトナの恋愛考
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2010年04月24日(土) |
時間がもったいない。 |
1週間前にひろに逢った。 夕方の6時に新宿で待ち合わせだったので 私は赤坂サカスで時間を潰していた。
「今用事が終ってこれから新宿へ行けるけど 早めに来れる?」
ちょうど一通りショップを覗き さてどうしようか、と思っていた16時半すぎ。
「うん、私もすぐにいけるよ。」 と喜んで返信してから急いで化粧を直し メトロに乗り込んだ。
改札をまた間違えたとメールをして 急いで待ち合わせの銀行前に行くと もう20分も待たせていたはずの彼の姿がなかった。
私を探しにどこかへ行っていたようだ。 「そこで待っててね。」と電話で言われ 前回以上に人ごみでごった返すアルタの横の銀行の前で待っていた。
ふと振り向くとそこには変わらない彼の笑顔があった。
「お腹空いたでしょ?」「うん、ぺこぺこ。」
まだ空いていたお鮨屋さんで食事をして それから2人きりになれる場所。
「今日のリクエストは膝枕だったよね?」と 私は広いベッドの真ん中に正座をして彼を誘った。
「うん。」と嬉しそうに笑って 私の膝のごろりと横になり腰に腕を回して甘える彼が愛しかった。
しばらく大人しくしていたけれど 私も彼ももう我慢できない。 バスタブにお湯がいっぱいになる前に お互いの衣服をもどかしく脱がして まだ少し汗のにおいがする身体をギュッと抱きしめあった。
キスを繰り返し、お互いの体中を舐めあい まだ10日しか経っていなかったのに 激しく求め合う。
まだシャワーも浴びていないそこに顔をうずめようとするから 「ダメ。ダメ。まだ生理が終ったばかりだから。」と言ってもやめない。
彼の唾液にヌルヌルになったそこは 彼のペニスを簡単に受け入れた。
「気持ちいいよ。うさぎのここは。」 「うん、私も気持ちいい。ひろの身体はすごく気持ちいいよ。」と 息も絶え絶えに囁き合って、私は出逢ってから初めて 彼が射精した瞬間がわかった。
お湯があふれたバスタブに2人で入って もう一度時間をかけて愛し合い 最後にあと30分で帰らなくちゃいけないのに 私は別れるのが寂しくて、元気になった彼の上に乗る。
彼は疲れることを知らずにこの日は3度も私の中で果てた。
果てた後も私は彼の身体にしがみついていた。 「時間がもったいない。」と 最後の5分前まで彼の愛しい身体にギュッとしがみつく。
彼も息ができないくらいに私の身体を抱きしめる。
今度いつ逢えるのかわからない。 今度また本当に逢えるのかわからない。
だから私は最後の最後の1分まで 彼の身体に触れていたい。
好きだよ、ひろ。 これが愛なのかどうかそれはわからないけど。
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