オトナの恋愛考
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2010年04月29日(木) 恋人はキスが好き






今日は2週間ぶりにひろとのデート。
午前11時に熱海着の新幹線に乗って逢いに来てくれた。

水曜から木曜が1泊2日の名古屋出張でその日にまた飲み会に付き合い
次の日の今日には私に逢いに来てくれてまた金曜は飲み会って。
ちょっと彼の健康が心配になったけど
ひさしぶりに見た彼は元気そうでよかった。
逆に私の方がホルモンバランスで不安定だったけど
彼と一日中一緒にいたせいか、ビックリするほど体調が良くなった。

恐るべし恋のパワーは最強なのだ。

海に行きたいという彼のリクエストで
熱海のサンビーチで仲良く手を繋いでしばらく散策。
駐車場に車を乗り入れてエンジンを切った途端にキスするから
「誰に見られるかわかんないからダメ。」と言っても
「大丈夫だよ。誰もいないよ。」と
もう一度唇を重ねて離れた瞬間に
他の車が入ってきてちょっとドキドキ。
どうしてこう男は人がいなくなった途端にキスしたがるんだろ。

それから手を繋いで公園になっている海岸をのんびり歩く昼下がり。
お天気は前日と違って晴天で吹く風も心地よく毎日の忙しさも忘却の彼方。

「恋人たちのモニュメント」という有名なデザイナー監修の
観光客向けのタワーがあって、ひろははしゃいでそれを激写。
「ね、僕たちのためみたいだね。」って
嬉しそうなひろってなんだか少年のようで私も嬉しかった。

最初は手を繋いでいたけれど
彼の手は私の腰にまわってもっと密着した感じで歩く
GWの初日にしては閑散とした温泉観光地だったけど
私達にとってはこのくらいがちょうど良い。

「ここって私の生活圏の範囲内なんだから
 誰かに見られたらいいわけできないでしょ。」と嗜めたけど
「いいの。僕の生活圏じゃない。」と更にギュッと私の腰を引き寄せて、
イタズラっぽくひろは笑った。

たぶんもう2人きりになりたがっている
彼の気持ちはわざと気づかぬふりをして
ハーブ&ローズガーデンに行こうと私が提案。

海岸線を車でちょっと走った先の山の斜面を利用して
広大な土地にハーブやバラ類で様々なテーマの花園が点在し
バスで昇った頂上から歩いて園内を散策するコース。

青空と海を背景にして色とりどりの花が咲き乱れ
ハーブの香りに癒されて、それからバラの香りが催淫剤となり
日が翳る頃は海の見える小さな部屋で
ばら色のベッドで飽くことなく抱き合っていた。

その部屋は観光地にある数少ない古くて小さなホテルだった。
今時珍しいほどラブホテルを絵に描いたような造りで
もう壊れてしまって動かなくなった大きな円形ベッドが部屋の真ん中にある
その天井には大きな丸い鏡まであって
私の下になってるひろは気付いていたはずなのに
しばらく教えてくれなくて、一人で私の白い背中を楽しんでいたらしい。

「ほら上を見て」と言われて知った時は恥ずかしかったけど
ぴったりと彼に抱かれている自分が映っていてなんだかとても幸せな気分。

こんな時間はすぐに終ってしまう。
何度か延長してからやっと帰り仕度をして
海辺のレストランで簡単な夕食を食べて
それから駅までひろを送っていった。

さずがに観光地の駅らしく夜にもなると人も多く
「これじゃあさよならのキスも出来ないねえ。」と冗談で言ったら
彼が本当に何度かキスをしようとするから、今度は完全に止めさせた。

切ないけど仕方がないよね。
そっと私の手を握って車を降りて
それから手を振りながら改札に向かった彼の姿を見送った。

それにしてもひろは本当にキスが好き。
人目がなくなった隙と時間があれば私にキスをする。
繰り返すキスは男性の女性に対する愛情表現だと
何かの記事で読んだから、彼は私に愛情を感じてくれているのかな。

こんなにキスしてくれるひとは
過去のあの人以来かもしれないなあ。

ちょっと似たタイプだったら惹かれたのかもしれないけれど
ひろはひろ。彼のフェロモンは私に元気とパワーをくれる。





夢うさぎ |MAIL

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