オトナの恋愛考
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今朝、ちゃんとメールがあって お昼過ぎには、名古屋へ向かう新幹線の中からもメールがきた。
「もう少しで、うさちゃんの住む町を通過するよ。」
私は運転中で、仕事の合間にずっとひろの事を考えていたから
「ひろの事ばかり考えていたのは近くに感じていたからだね。」と返信した。
数時間前、23時少し過ぎた頃、今度は名古屋のホテルから電話があった。 コールは2回で止まったので、慌てて外の駐車場の車に移動した。
最初は、明日逢ったときに何したいのか、どんな格好で来て欲しいのか、 一緒に新幹線に乗ったら、あんな事とかこんな事しちゃうそうだとか、 私と話をしているうちに、あそこが大きくなっちゃったとか、 そんな他愛もない、おバカな恋人同士の会話だったけど。
私は聞かなきゃ良いのに、私の前に付き合っていた女の事とか 奥さんとホントは仲がそんなに悪くはないんじゃないかとか 時々はちゃんと夫婦生活もあるんじゃないの、だとか 彼は、バカ正直に答えるから私はちゃんと彼に言った。
私は夫とはもう離婚するつもりだからもちろんセックスもしていないし ひろとしかしていないけど、しないでって言いたいけどそんな事言えないし、 女は旦那さんに大事にされていたり、うまくいっていれば浮気はしない、とか もし離婚したらフェアじゃなくなるから、もうひろとは逢わないと思うとか
せっかく、遠足前の小学生みたいにウキウキしていた心がしぼんでしまった。
「ごめんね。こんな話をするつもりじゃなかったのに。」
「うん、でも逢えなくなるなんて嫌だな。」
「女はね、自分だけをみていてくれる存在が欲しいものなの。」
「それはわかる。俺だって今はうさちゃんとしかエッチはしていない。」
「そうなんだ。でもね、もし別れるような事になったら自然消滅とか メールを無視するとか、そんな風に終らせることだけはしないでね。 ちゃんと、話をしようね。お互いに。 ああ、こんな話するつもりじゃなかったのに、ごめんね。やめよ。」
「ううん、明日逢った時にちゃんと話をして。」
「わかった。今夜はもう寝よ。」
「うん、おやすみ。」「おやすみ。」
気が付いたら1時間半も経っていて、 気持ちがしぼんでしまったのも回復できないでいる。
好きなのに、好きになっちゃいけないから 私の中で黄色のシグナルが点滅していたのに 赤信号に変わっていても、強引に渡ってしまう性格は まったく困ったものだ。
明日、ひろの要望は、ガーターベルトにストッキングで 下着をはかずにスカートをはいてきてだなんて そんな気になれずにもうすぐ朝になってしまう。
もっと気を楽に人生を楽しまなくちゃいけないよなあ。
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