オトナの恋愛考
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2010年07月04日(日) 恋人の夢






ひろと逢ってから1週間が経った。

相変わらず、朝と晩(深酒していなければだけど)メールはくる。
彼の生活習慣を知ってから、半ば強制的に飴と鞭をフルに使って(笑)
栄養補給プログラムを始めて約1ヶ月が経過した。

アレルギー性鼻炎の症状がなくなって
あんなに手放せなかった点鼻薬がいらなくなったと喜んでいた。
今までの酒量を飲むと酩酊状態になりやすくなって困ったと言った。
これは今までの酒量が彼の許容量を越えていたわけで
見直す良い機会だと私は思う。

本当に出逢うのが間に合ってよかったと思う。
私のただの思い込みでも良い。
私と出逢った事でひろの人生が良い方向へ行く事を祈りたい。

もし、あのままだったら近い将来、彼は病気で倒れるか
もしかしたら最悪な状況になっていたかもしれない。
彼自身が自分の健康をもう一度考え直して
もっと大事にしてくれたら
私はそれでこの出逢いに意味があったと思う。

今日、珍しく何も用事がなかったのでM美とランチをした。
彼女は私の交友関係の中で唯一ひろとのことを知っている。

ランチを食べながら
先日ひろが将来の夢を私に教えてくれた事を話した。

今は毎日激務な忙しいビジネスマンの彼だけど
10年後定年退職したら(管理職の定年は50代半ば)
故郷へ帰って、農業をやりたいと言っていた。

都会の生活とは180度違った生活が今の彼の将来の夢なのだ。

それを聞いたとき、
よっぽど今の生活に疲れているんだなあと思ったけれど
「自然を相手にする仕事が一番ストレスがなくて良いよね。」と同意した。

彼は嬉しそうな表情で「うん、ホントそうなんだよね。」と答えた。


その事をM美に言うと
「良いじゃん。農業なんて。あんたも一緒についていくんでしょ(笑)」
と言われて困惑した。
「え?だって奥さんがいるんだよ?私が一緒に行ってどうするの。」
と笑ったら、
「あのね、東京暮らしの奥さんがそんな田舎に一緒に行くと思う?
 定年になったら退職金半分貰ってさっさと別れちゃうかもよ。」

思ってもみなかった。
私とこんな風な関係になっているって事は
夫婦仲が微妙なんだな、とは思うけど
男なんていくら家庭生活がうまくいってても
仕事ができる男ほど他にも女を求める傾向があるわけで
自分の立ち位置はきちんと把握していたつもりだ。



10年後、私はひろと彼の故郷の山間の村で
農業を仲良く営んでいることは想像も出来ないけれど
それも良いなあ、と勝手に思うことには罪はないと思う。


ひろが元気な老後を過ごせるために
私は彼の役に立ちたいとそう思う。

3月の終わりのサクラの季節。
まさかこんなに続くとは思わずに
始まったひろとの関係だけど
夏が過ぎて秋が来て冬を迎える頃まで
一緒にいられるのかそれは誰にも
私にもひろにもわからない。



「僕だけのうさちゃんでいて。」

・・・って昨日もメールがきたけれど
もちろん、私はいつまでもあなただけのものだと思いたい。



夢うさぎ |MAIL

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