◇日記◇
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いつもこの季節になると、去っていった多くの友達のことを、思う。
私は、長い間、極端に付き合いが悪かった。
招かれても行かない、家に招こうともしない、でも毎年の年賀状に
「そのうち会いたいね」と希望を書く私に
「会う気がないのにそういうこと書かないで」と
はっきりと拒絶の返事をくれた人もいた。
当然だ。
地下鉄でたった二駅のところでお茶をしようと誘われても、出かけられない、
じゃあ伺うわ、と言われてもごめんなさい、と答える私だったのだから。
どうしてあの頃、私は自分の病気をきちんと説明しなかったのか、と思う。
いや、違う。当時は病名がついていなかったのだった。
こういう症状で、と説明すると、精神科の医師でさえ
「甘えているからでしょう」と言う時代だったのだ。
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今年の年賀状のなかに「実は私もパニック障害になりました」
というものがあった。
「当時のあなたの苦しみをわかってあげられなくて、ごめんね」
素直な言葉が心にしみこんだ。
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