◇日記◇
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2005年02月02日(水) 実録、私の遭遇した振り込め詐欺!



◇◆◇◆

………まだ、手が震えている。

いま、巷で噂の『振り込め詐欺』の電話がきた!


◇◆◇◆

10時半頃、家の電話が鳴ったので出ると、若い男性の声で

「あのぅ、こちら○○警察の○○と申しますが」と非常に早口で言う。

「はい」と私。

警察、という言葉があまりよく聞き取れなかったのもあり、余裕。


「ムラタねこぞーさん(仮名)のお宅ですよね? ねこぞーさんの奥さまですか?」

「はい」

なんかの勧誘か? でもさっき、けいさつって聞こえたよなぁ、とちらりと思う私。



「ムラタねこぞーさんが、○○で(地名を言ったが超早口)

先ほど 人身事故を起こされまして……」 人身事故、のところをゆっくりと言う。


「え?!」

「それでですね……」

「何時にですか?」 比較的冷静な私。 ちらりと詐欺、という言葉が頭に浮かぶ。



「ええと、通報があったのは、

10時なんたら分で(12分とか14分とか詳しく言ったけど忘れた)……

場所はですね…○○の△△で……」今度は地名をはっきり言う。


ねこぞーが通勤途中で通りそうな地名である。

でも、今朝はねこぞーは8時過ぎに出ていったしなぁ、とあまり本気にしていない。


「あのお、お名前は?」

相手に主導権を渡さずに、話しをさえぎる案外冷静な私。


「ムラタ、ねこぞーさん、です」男は、はっきり区切って発音する。すっごくイヤ。

こんな場面で、ねこぞーの名前なんか聞きたくない。



「いいえそうじゃなくて…警察の方ですよね?あなたのお名前は?」


ボールペンを握りしめ、メモ帳を用意する私。

半信半疑ながら、ホントだったらすぐに行かなきゃ、と思ったように思う。




しかし、そのとたんに、電話はがちゃり、と切れた………………



◇◆◇◆


ほっとして、やっぱり詐欺だったのかと思ったのもつかのま、やはり心配になり

ねこぞーに連絡を取るが、携帯にも出ないし、メールにも返事が来ない。



不安がどんどん膨らんで、詐欺師がいなくなってから、

本当に事故を起こしたのかもっ!と思い始める(笑)



勤務先に電話して、

これこれこういう電話が自宅にありました、たぶん『振り込め詐欺』だと思うのですが

主人の携帯に電話しても出てくれません、ちゃんと勤務しているでしょうか?

と尋ねる。


わかりました、確認して折り返しお電話します、と

いったん勤務先の人との電話を切ってから、急に私は、震えだした。


◇◆


イヤな汗が出てきて、手が冷たくなり、呼吸ができなくなってきた。

待っても待っても(といってもたぶん数分)折り返しの電話が来ない。


ので、モヘちゃんに電話して、窮状を訴える。

過呼吸起こしそう、倒れそう、と訴える。



その最中に、勤務先から、ねこぞーが無事だという電話が来て、一件落着。



「私、振り込め詐欺にあっても、過呼吸起こしちゃうから、振込みに行けないね(笑)」

「ホントだねぇ〜 あはははは〜」

「あははははは〜」

モヘちゃんとの電話も切る。


ねこぞーからも、無事を知らせるメールが来る。


◇◆


しかし、まだ震えが止まらない。

床に横たわったままで、今度はやぎママに電話する(笑)

一通り話しを聞いてもらい、

「そのときは冷静なのに、今になって震えて寒くて気分悪くて、なんかもうダメ」

と甘える(笑)

電話の応対の冷静さを褒められる。震えながらも、嬉しい。



◇◆◇◆


『振り込め詐欺』って、あとからじんわり効いてくる。


犯罪だから当たり前だけれども、卑劣きわまりない。

悪意が、ねこぞーに向けられたことに対して、怒りを感じるし、

事故だなんて、縁起でもない、とも思う。

お祓いをしてもらいたい、という気持ちになっている。


今、呼吸は正常になったけど、胃が痛い。ねこぞーくん、無事に帰ってきてね。

今度のお休みには、ふたりで近くの神社にお参りに行ってこようかな。


sai |MAILBBSDiaryINDEXpastwill

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