◇日記◇
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この数年、近所の整体に通っている。
そこで言われる言葉が、私をばすばすと、傷つけているらしい。
らしい、というのは、先週はじめて認識したから。
今までは不愉快と思っても、適当に受け流し、笑って忘れていた。
なのに、ここにきて、先週の不愉快さで全部いっぺんに思い出した。
◇◆◇◆
整体に行くと、当たり前だが、体の欠点を指摘される。
こう曲がっている、だからここが凝る、など。それはいい。
それを治して欲しいから行くのだから。
しかし、何もかもを、マイナス方向に捉えられると、ちょっと参る。
例えば、体重。一年半で5キロ太った、というと
「イヤな太り方だね」
しかしこれは、薬のおかげで抑うつ状態が治って食べられるようになった結果なのだ。
今の状態が私には快適。
パニックのことを言うのも面倒で説明責任を放棄して、曖昧に笑う。
「そういう太り方はよくない」
断定する。不愉快。
あるいはまた、しつこく学歴を聞かれたこともあった。
幼い頃からこの辺に住んでます、という話しになり、
じゃ、高校は?くらいまでなら、まだ許容範囲。所詮地元の高校だ。
しかし、ほとんど初対面で
短大なのか、四年制なのか、を探られた挙げ句に
「じゃ大学は?大学もこのあたり?」には参った。
「ええ、まあこの辺です」このあたりには、大学が多い。
「そこ?」
「あー…いいえ………… いいじゃないですか、どこでも」やんわり拒否するが
「どこ?○○?△△?」
としつこい。とうとう白状させられる。ふぅ。情けない私。
つぎに、学部を聞いてくる。
「いえ、それはちょっと…」と、断る。
「理系か文系か、だけでも?」
「そんなこと、関係ないじゃないですか?」
「ちょっとぐらい、いいじゃない?文系?理系?」
そこで、あくまでも言わないのもなんだか大人げないような気がして、
あるいは、相手の機嫌をそこねるような気がして
仕方なく「○学部です」と答える。押される私が悪いのか。
親しみをこめたつもりなのかもしれないが、私は不愉快。
とんでもなく、学歴コンプレックスのある人なのかもしれない、と想像してしまう。
また。体の柔らかさを指摘される。
それは小さい頃から常に言われてきたことである。
「なにか習っていたの?」
「子どもの頃、バレエを…」
「だからか。柔らかきゃいいってもんでもなくて…筋肉ぜんぜんないしねぇ……」
鼻でふふん、と笑うような仕草をする。不愉快極まりない。
母の学生時代の友人がバレエ教室を開いたので、いわばおつきあいでバレエを教わっただけ。
今年の春。
「しばらく来なかったね」
「ちょっと具合が悪かったものですから…」
とんでもない、という言われ方をする。
「具合が悪いときに我慢してこない、というのは良くない」
春先、体中が痒くて、整体どころじゃなかったんだよ、と言いたいが、面倒で我慢する。
説明責任を放棄する私が悪いのか。
ねこぞーの仕事についても、どこからか聞いてきたらしい。
「いいお仕事なさってますね」
「きっと素敵な食器とか、たくさんお持ちなんでしょうね」
これは奥さんに言われた言葉。
ウチを、大金持ちと勘違いしているらしい。
あるいは、これもコンプレックスの裏返しなのか。
◇◆◇◆
先週、三ヶ月ぶりに行ったら、マッサージチェアに案内され、ちょっと戸惑ったら
「久しぶりだからどちらが頭か忘れましたか?」と笑いながら聞かれた。オクサンに。
不愉快。
足のかかとを手術したと告げ、まだ皮がやわらかくて痛いのでそこは押さないで、
と言うと
「どうしたの?おでき?おでき?」
と大きな声で言う。他に何人も治療を受けている人もいるのに。
「いいえ」とだけ言って、はじめて答えを拒否した。
「オペ痕は?大きいの?」
「はい?」おぺこん、の意味が咄嗟にはわからず戸惑う。
「手術痕、だよ」吐き捨てるように(と思った)いう。
「2センチくらいです、大きいですか?かかととしては?」
「内容知らないから、わかんない」ぶっきらぼう。
じゃ、大きさなんか聞くなよ。
「私も手術の内容知りませんから」笑ってあっさりかわす。
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もう行きたくないな、と思う。
でも、近所に他に適当なところがない。
体は凝るしなぁ。しかし、リラックスしに行っているのに逆に緊張してどうする。
不愉快な思いをしてどうする。
思い過ごしかもしれないけれども、心の中で私をばかにしているような、
そんな気がいつもする。当初から、している。
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だから、今日はこれから、大好きなお友達と遊びに行きます。にゃんっ!
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