◇日記◇
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2005年08月11日(木) 真夏の読書



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虐待された側から書かれた、児童虐待に関する本を読んだ。

一通り勉強はしたが、虐待系は苦手なので、はじめてである。


身体的虐待
精神的虐待
ネグレクト(無視・育児放棄)
性的虐待

このうちの性的虐待以外のすべてをこの著者は受けていた。

無事に成人した後も、いまだに(主に精神的)後遺症に苦しんでいる。


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性的虐待も受けていた例で有名なのは、ビリー・ミリガン。

あまりにもひどい虐待に、生きるためには現実から逃避せざるを得なくなり、そして

人格が分裂したと考えられている(最新のトピックスを私は知らないので、ひょっとしたら

違う解釈が生まれているのかもしれない。私の知識は10年前のものだ)。


多重人格で古典になりつつある「イブ」も、性的虐待の被害者だったのかもしれない。



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この本の著者は、人格を分裂させることはなかったし、本の終わりは希望で締めくくられて

いたが、それでも、彼の抱える癒えない傷の深さがかいま見えて、私は暗澹たる気持ちで

本を閉じた。


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