壁紙:しろくろねこの家さん

もうひとつの浪漫

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2002年04月22日(月) 電話

「今から電話していいか?」

「ええ〜〜 いいけど いいけど」

心臓が口から飛び出しそうな私に携帯は容赦なく鳴る。

努めて落ち着いて出ようと思うけど声が裏返っている。

“ったくもー いい加減慣れろよぉ。”

どっかから 囁く声が聞こえた。

「元気か?」
「うん・・まぁ でも、余計熱出そう」
「声は元気だね 安心♪安心♪」

何気ない話だけど、受ける私は部屋の中をウロウロしてしまう。

恋と呼ぶには淡すぎて、かといって友人かと言うとそうとも言えない微妙な関係が、ぼんやりと続く。
それでも、こうやって気弱な時に そっと気にかけてくれる関係って
私の中ではとってもありがたい。

現実でもなく、かといって本当の仮想でもなく、プチバーチャルと呼べるあなたとこうやってぼんやりでいい ずっとのんびりやっていけるって、いい。

話が終る。
携帯を閉じる私の瞳に映る通話時間は2分を半分も超えていた。初めての“長い会話”

でもね、何、話したっけ・・・?あはは またがっかりさせちゃうかしら。気持ち、いっぱい いっぱいだったんだもん。


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いやぁ・・・S嬢に刺激受けてSSに挑戦したけど、難しいっす(汗)
*あーにゃ*


あーにゃ |

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