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 ■ 突発的に
 
 電話をしてしまった
 直通電話
 「現在使われておりません」
 そんな…
 ショックだったけれど
 まだ道はあった。
 
 スイス大使館
 彼はそこに勤めているから
 英語でも何でもいい
 彼と接することが出来れば
 まだ勤めているか不安ではあったけれど
 勇気をもって
 自分の為に携帯のボタンを押した
 
 日本語で出た男性の声
 「あの、お尋ねしたいのですが○○さんは勤めていらっしゃいますか?」
 「はい、僕ですが?」
 夢のようだった
 
 とても会いたくて、話しがしたくてたまらなかった彼と
 今こうやって電話を介して昔話をしている
 しかももう10数年も昔に会ったきりなのに
 彼は僕を覚えていてくれた
 嬉しかった
 
 僕の尊敬する画家
 彼には僕よりも年下のガールフレンドがいるんだって
 なんだか少しだけショックだったけれど
 それもありなんだなぁ
 もう父親と変わらない年なのに
 相変わらず変わり者の彼
 
 毎月祇園に行っているという
 ペルシャ猫のサファはまだ健在だという
 白い家は引越し今は渋谷に住んでいるという
 母の名前も出てきた
 懐かしい父親の事を尋ねてみたりした
 もう連絡は取ってないという
 JAZZもクラッシックもバイオリンもピアノも
 何故僕と同じものがすきなんだろう・・・
 
 会いたい
 電話で話しをしたらますますそんな気持ちが強くなった
 渋谷に今度行こう…
 電話をまたかけて
 彼と生で話しをしたい・・・
 
 そう思う日だった
 
 =============相模麻琴 10.29 火曜
 
 
 2002年10月29日(火) |  |  |