書くだけよ
相模麻琴



 よく思う

意識が飛びそうになる瞬間
そのまま飛ばしてみたらどうなるんだろう

今この瞬間も
なんとかふんばって自分という
この意識を保とうとしている

それは眠りにつくという事なのだろうか
それとも違う人と交代するという事なのだろうか
現に今このキーボードは誰が叩いている?
自分
でも自分というのは誰?

こんなに早く打てただろうか
キーを

まるでピアノを弾きなれた人の指が勝手に動くかのように
軽やかに間違いも無くスラララと動いている

なぜ思考回路がこうも勝手に働いているのか
それはもしかしたら
意識が飛びそうになったのではなくて

さっき
意識を飛ばして
違うアナタに交代したからかもしれないし

ワタシという自分は
自分というあなたなのかもしれないし
自分というものは
誰と誰と誰と・… 誰 を指しているのだろうかと
いつもよく思う



2004年01月23日(金)
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