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■ 夢だから痛くない
船が転覆 サメに脚を食いちぎられた 真っ赤な血がにごった海に流れてる 大丈夫 夢だから痛くない
島に着いた 人の言いなりにはなりたくなかった 反発したら銃を向けられた 別にかまいやしなかった 自分から銃を口に突っ込んで 撃ってやった 血だらけな自分 でも痛くない 夢だから
その代わりお前もシネやと 血だらけのワタシは肩やら首やら 撃たれまくってたけど構わず そいつを撃った 夢だから死にもしない
ワタシは異端児 本当はあんたの乗ってきたスポーツカーに乗りたかったけれど 助手席には別の人がいて 血で汚したら悪いから 迎えにきてくれたのに断った あんたは「そっか、じゃぁまたな」 といって どこぞに出かけた
まってよ。まってよ。 ワタシ本当は乗りたかったんよ
ワタシはあんたの車に乗ってるやつらとは気が合わないから 少し涙をにじませながら家のドアに手をかけて 「さようなら」 と、つぶやいた もう、きっと、二度と、あんたには、あえない。
ワタシの部屋はとてもオトメチック というよりカントリー。 木で出来上がってる部屋自然の木を生かして あたたかい布団はお日様の香り
お母さんはとてもやさしくて お部屋に紅茶とスコーンそして ママレードとクロスグリのジャムを持ってきてくれた。 それとホイップクリーム ベットに座ってベットに固定されているテーブルをグルリと目の前に 紅茶はアールグレイ香りがとてもいいのよ 食べたかどうかは分からないのだけれど
変な男がねブルーマウンテンが飲みたいという ワタシは手作りのコーヒーミルでブルーマウンテンの豆を挽く カップは二つあってワタシも一緒に飲んでみた とても美味しかった。 コーヒーも素敵ね と二人でニッコリ笑いながら頂いたの
頭の中はスポーツカーのあんたのこと もう二度と会えないのですね 涙がホロリ
ベットに子猫が三匹 黒猫と白っぽい白銀の子猫と茶トラのコ ふわふわもこもこいい気持ち 君達は…春のコ?春子? 望まれないで生まれてきたの… そう。じゃぁ一緒に暮らそうか ワタシも本当は邪魔なんだって聞かされたから この部屋からもうきっと出ない でも貴方達はもっと自由に生きなさいと子猫に言い聞かせたの それでもワタシのこと ずっと見ていてくれた 嬉しかった有り難う 脚はね ずっとベットの生活だから歩けないの あの机に向かって手紙を描く事もできない 書いたとして…あんたには届かないのよと自分に言い聞かせる
知っているのは名前だけ住所なんてないんだもの
それとも遠い蝦夷の地に届けておけばそのうち届くのかしら
貴方役者なら どうかお願い 脚本にお願いして 最期はハッピーエンドにして。 史実なんて要らない あんたに長生きしてほしかったんよ 本当に 生きて色んなものをみてほしかったんよ 京都で会ったときからやさしかったあんたを 何故ワタシは救う事が出来なかったか…
生きてる時代が違いすぎた
ワタシの先生のおじい様はあんたと良く相撲とったっていうてたよ もう名前も覚えておらん? あんたの植えた竹は今でも元気なのだろうかと 思い あんたは馬鹿だと心の底から思うワタシがおるんよ あんたの小姓さんは3年後にはまた戦に出て… 戦死しよった。のぶさんはほんによぅしてくれてたよ 二年ちょっと、あんたの溜まり場におかせてもろうてた 誉めてやって ちゃんと写真やふみを届けたことを ワタシだったら飛行機しか考えられん道のりを 歩いて佐藤家にきたんよ。 凄いと思うんよ ほめたって…ほめたってね。 あんたのことを心底大事に思うてた彼をしからないでやってな。 良くやったな と、誉めてやってな…
命が無駄にされる時代に生きたあんたたちは 何を思って…いきてはったか…
ワタシは今・・ 生きているのが辛い あんたに分けてやりたいよ 歴史が変るのも結構だよ ワタシの命あんたに上げるから 生きていて欲しかった
夢だから傷は痛くない でも夢でも心は痛いんよ…
あんたのこと絶対に忘れたりなんぞしないから 心の痛みを持ちながら 惰性でワタシは生きるのみ
ゆるしてや・・
2004年02月15日(日)
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