。。。。。日々の暮らしの中に煌き探して。。。。。

春夏秋冬日々是好日(ふぉと日記)
  こまはは



 にわか評論家

芥川賞受賞作品、綿矢りさの「蹴りたい背中」を読み終えた
ど素人評論家としては、う〜〜〜んいまいちだったかな

流石に上手い表現だなと思う個所は多々ありき
たとえば赤字の個所とか (以下一部抜粋)

頭の尾っぽを振りながら、絹代は机を囲んで大騒ぎしている雑草の束のもとへ走っていく。
どうしてそんなに薄まりたがるんだろう。
同じ溶液に浸ってぐったり安心して、他人と飽和することは、そんなに心地よいものだろうか。
私は余り者も嫌だけど、グループはもっと嫌いだ。
できた瞬間から繕わなければいけない、不毛のものだから。
中学の頃、話に詰って目を泳がせて、つまらない話題にしがみついて、そしてなんとか盛り上げようと、けたたましく笑い声をあげているときなんかは、授業の中休みの十分間が永遠にも思えた。

この辺りは私自身が群れないタイプだから、かなり同調できるし花丸
一貫して自分の感情を深く掘り下げて上手く表現してあったが、ちょっとばっか懲りすぎてる感じがした
私は簡潔で解りやすい言葉で、すっ〜と入り込んでくるような表現が好きです
この作品はとっても乾いた感じがしたけど、ウェットな方が好きです
たとえば山本周五郎作品みたいにね

偉そうに批評しちゃいましたが、小説が書けるってやっぱ凄いです



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2004年02月26日(木)
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